京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

菊の被綿(きせわた)

2014-09-12 23:46:37 | 季節のことば
断捨離って、なかなかはかどりませんね。捨より増える方が多いのはなぜ?
不要なものをまとめておいて…でまたたまる。面倒だけど、少しづつでも捨離!
1月のどんど焼きに持って行けなかった神社のお札や飾りを杉並の大宮八幡神社に
納めに行きました。

        
        折しも「重陽の節句」(9月9日)の菊の被綿が飾ってありました。

        
        ちゃんと被綿の説明が掲げられていて、へえ~などとみな感心した様子で、カラフルな
        被綿を珍し気に見ていました。

              
              菊にかぶせる綿は、近世になって、白菊には黄綿、
              黄菊には赤綿、赤菊には白綿と決まっていたそうです。
              ホントだァ

        
        ……九月九日は、あかつきがたより雨すこしふりて、菊の露もこちたく、
        おほひたる綿などもいたくぬれ、うつしの香ももてはやされて、……
        (明け方前から雨が少し降って、菊にもたっぷり露がおり、かぶせた
         綿もぐっしょり濡れて、綿に移った菊の香も大評判でしたよ)

        と、枕草子の10段(岩波古典体系)に登場します。いかにも貴族趣味の
        優雅な行事だったんですね。

        
        お札等、納めたので、ほんのちょっぴり片付いた気分、喫茶室でわらびもちセットを
        食べ、ほっとして帰ってきました。

              
              実家のお隣りさんからお庭の菊をいただいたので、
              仏壇に供えた残りを貰ってきました。

        
        優雅な、着物の古典柄のような可愛い菊、菊の季節になったんだなあ。しみじみ、と
        おもいきや、今日は久々に暑かった!