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京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

月草

2006-07-09 22:00:13 | 季節のことば
月草は露草のこと
 つきくさは鴨頭草とも書きます 鴨の頭に見えるような…

     

月草に衣は摺らむ朝露に 濡れての後はうつろひぬとも   万葉集

露草は布に付けると鮮やかなブルーに染まるが、すぐに色があせてしまう。
そのあせやすさを利用して、友禅染めの下絵を描くのに使われた。
朝早く露草を摘んで、搾った青い液を百回も染みこませた和紙を作る。
青花紙といい、これが下絵の染料になるとのこと。
ふう~ 気が遠くなるような作業。
伝統を守るって大変

               

道端に咲いている雑草の露草がそんな大事な仕事持ちだったなんて、
見直してしまいます。
美しい澄んだブルー 陽が当たるとすぐにしぼんでしまうのが惜しい


     

溝萩(みそはぎ)
 お盆の頃に、草むらなどに、群れて咲くので、盆花とも呼ばれる
 実家の庭にも一群れ咲き乱れていたので、父のお墓に供えてきました

               

沼渡る風溝萩にとどきけり   稲畑汀子

 庭や畑から切ってきて仏壇に供える花というイメージでしたが、
 よく見ると、可愛らしい花です
 かんかん照りの陽の下で平気な顔をして咲いてる根性花なのに