藤井祥子のいろいろ

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薪能

2006年08月20日 | 日々のくらし
演目は『道成寺』。歌舞伎にもなっている有名なお話です。

狂言は人間のこっけいな面を、能は内なる情を扱う…と聞いたことがあります。
『道成寺』は、淡い恋心を抱いた娘の情念が、後に白拍子に取り付き大蛇に変えてしまう物語。大きな釣鐘のまわりで舞われる白拍子の静さや品格。突然鐘が落ち、その中へ白拍子が入ってしまう急展開。その後の人々の慌てふためきようは狂言で、そして僧侶の念仏の後やっとあがった鐘から出てきた衣装の早代わり…。はじめてじっくりと鑑賞した能は、とても新鮮でした。

夏の風物詩である薪能。だんだんと暮れていく時間を楽しみ、夜風を楽しみ、昔々の日本に流れていたゆるりとした時間の感覚にどっぷりと浸ることができました。こんな贅沢もあるのですね。

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