ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




鶴の湯。台東区浅草橋5-27。1992(平成4)年5月2日

左衛門橋通りから蔵前橋通りの近くの横丁を入ったところにある銭湯。昭和2年の創業なので、宮造りの建物もそのときのものと思える。
建築時からあるものなのかどうか判らないが、外観のあちこちに鶴のモチーフが見られるのが面白い。屋根の妻かもしれないが、千鳥破風の壁には鶴が屋号が書かれた掛け軸をくわえて飛んでいる鏝絵がある。背景の空色が他の漆喰壁全体に及んでいる。玄関の唐破風には松の枝に2羽の鶴が休んでいる図柄の懸魚(げぎょ)。暖簾にも鶴の絵。築地塀の窓(?)は松の模様で、鶴といえば松である。
浴室の、普通は富士山のペンキ絵の壁が南洋の海を描いたタイル絵らしいが、いつ頃製作されたのだろう。



左:ひまわり。浅草橋5-26。2003(平成15)年11月16日
右:寺内糸店。浅草橋5-27。2011(平成23)年12月18日

ひまわりと寺内糸店は1986年の住宅地図にあった名前。鶴の湯の並びですぐそばである。ひまわりは取り壊されて駐車場になってしまった。
寺内糸店の建物は二軒長屋で、商売はすでにやめている様子だ。1966年の地図では「冨士書房」で寺内糸店は鶴の湯の向かいになっている。
下の写真、米澤製作所の三軒長屋は蔵前橋通りのすぐ裏の通りにある。この辺りは帽子の関係の家内工業所が多いから、米澤製作所は帽子の木型も作っているのかもしれない。


米澤製作所。浅草橋5-26。2011(平成23)年12月18日

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