ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




片倉ビル。中央区京橋3-1。左:1988(昭和63)年2月21日、右:1986(昭和61)年1月19日

京橋3-1には京橋三丁目ビル、片倉ビル、蛇の目ミシンビルの3棟のビルが鍛冶橋通り沿いに並んでいた。片倉ビルは戦前築の近代建築、京橋三丁目ビル(1978年)は村野藤吾、蛇の目ミシンビル(1965年)は前川國男というそれぞれ有名な建築家による現代建築だった。これらが再開発によって、京橋3-2の駐車場になっていた場所と合わせて2013年4月に「東京スクエアガーデン」にまとめられた。ぼくは京橋三丁目ビルと東京大栄ビル(旧蛇の目ミシンビル)に関してはなにも知らなかったので写真を撮っていない。
片倉ビルは『日本近代建築総覧』では「片倉ビル、京橋3-2〈旧住所〉、建築年=大正11年頃、構造=7階建、設計=不明、施工=清水組、備考=「建築世界」17巻による」。『清水建設二百年作品集』には、「片倉館/1926(大正15)年5月/発注:片倉製糸紡績/設計:当社」があるから設計は清水組で関東大震災後に建てられたものだが大正期のビルである。また、「片倉館増築」として「1937(昭和12)年4月/発注:片倉製糸紡績/設計:大野功二」もおこなっている。



片倉ビル。左:2008(平成20)年10月3日、右:2007(平成19)年3月2日

片倉ビルの中で営業していた床屋は「名取理容室」。店の貼紙(『today's news from UK+>片倉ビル(続き)』)によると、1946年の開店で2009月1月28日で閉店した。

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