ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




肉のえびすや。台東区下谷2-13。1991(平成3)年9月23日

金杉通りの根岸3丁目交差点。右奥への通りは昭和通りを越えると入谷金美館通りになる。下谷2丁目は零細な町工場が多くあった地区だと思うが、戦後は特に家具関係の製造業が増えたようだ。現在は昭和通りを中心にあった大型家具店がなくなったので、また業種が変わってきているのかもしれない。下谷2丁目はほぼ空襲での焼失を免れている。昭和60年頃までは開発の手も伸びず、戦前に建てられた商店、民家、長屋が普通にあったようだ。今でもよく探せば点在していると思う。
角の「肉のえびすや」をはじめ、4軒の看板建築が写っている。現在はそのうちの1・2軒がビルに建替えられたが、景観はそう変わっていない。



クラフト・ギャラリー沙羅。1989(平成1)年3月19日

1枚目の写真の建設中のビルのところにあった長屋の商店。右手へ行くとすぐ小野照崎神社がある。昔の航空写真を見ると、写真左端の「山崎刃物店」から黒く塗った看板建築の家までが4軒長屋らしい。「クラフト・ギャラリー沙羅」の家も同規模の長屋である。1986年の住宅地図では「味の店明日香」。

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