ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




大仏坂体育館。鎌倉市長谷4-6。2011(平成23)年11月29日

写真の体育館だった建物は江ノ電の長谷駅からだと鎌倉大仏の少し先、県道の大仏トンネルの手前にある。元々は神奈川県水道局が設置したポンプ場として建てられたもの。単純な立方体の建物で、昭和初期に建てられたRC造の、ポンプを収めた平屋の建物らしい。スクラッチタイル張りの壁に縦長窓を並べただけだが、その渋い外観に引かれる。玄関の庇部分にアールデコ風の味付けをしている。
1965(昭和40)年で役目を終えて後、鎌倉市が神奈川県から借りて、体育館に改装した。その際、外観はなるべくいじらないような配慮をしたのかもしれな。その体育館も2002年3月で閉館になり、建物は県に返還された。神奈川県の水道事業は市町村ではなく県の企業庁という部門が行っている。旧ポンプ場の建物をどうしようというプランはないようである。



大仏坂体育館。2011(昭和23)年11月29日

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
ここは… (さくらなみき)
2017-03-02 12:42:15
宮ケ瀬から横須賀までの送水路になっているんですよね。

建物の存在は気になっていましたが、ポンプ小屋から体育館となったことは知りませんでした。

今回、この記事を見てここにあったのがそもそもポンプ場だった、ということに納得した次第です。
 
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