ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




東町アパートメント。江東区住吉1-18。1991(平成3)年6月16日(2枚とも)

同潤会の住利(すみとし)アパート(または猿江アパート)が建つ街区に隣接して、あそか病院と並んでいた同潤会アパートである。昭和5年6月の竣工で、江戸川アパートを除けば他の同潤会アパートより遅い。通りに面した3戸は1階が店舗、2階がその住居として1体になっている。戸数は18で、申込倍率は9.4倍だった。
住利アパートは震災前の不良住宅を解消する目的で建てられたので、他の同潤会アパートとは性格が少し違うという。不良住宅地区改良法(昭和2年成立)のモデル事業として内務省に委託されて同潤会が実施した事業である。それに反して、東町アパートは普通の同潤会アパートとして建てられたようで、「○号館」ではなく、特に「東町アパートメント」の名称にしたのだと思われる。竣工時の町名が深川東町だったようだ。(『消えゆく同潤会アパートメント』(河出書房新社、2003年)参照)



写真右はあそか病院南病棟、左のビルがあそか病院本館だろうか。

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