ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




聖路加国際病院(聖ルカ礼拝堂)。中央区明石町10
左:1985(昭和60)年6月2日、右:1987(昭和62)年1月15日

病院の裏側といっていいのだろうか、北面は聖ルカ礼拝堂の巨大なかたまりに目を奪われる。そのせいか、病院本体の北面がどんなものだったのか分かる写真を撮っていない。礼拝堂は「中世ゴシック風」とか「ネオ・ゴシック様式」と言われるデザインで、レーモンドとフォイエルシュタインから替わったJ.V.W.バーガミニーによる設計である。病院本体が完成した後、建設が始まり1936年に完成した。病院と礼拝堂とはまったく別の建物、と考えてもいいのかもしれない。
ウィキペディアによると、ジョン・バン・ウィ・バーガミニー(1888-1975年)は、「アメリカ合衆国人ミッション系の建築家」で、「1926年頃、関東大震災による聖公会関係施設復興のため、エピスコパル宣教団から派遣されたと考えられている」とある。わりと長生きした人だ。戦後はアメリカで教会を設計していたのだろうか? 日本には彼が設計した教会や学校が幾つか現存している。
バーガミニーの下で礼拝堂の製図作業をした中禅寺多加敏という人の「私の昭和30年代」という、遺稿集から聖路加礼拝堂に関する文章を抜粋したものが『木造建築文化余話・図書』で読むことができる。実際の設計作業がどういうものか、その一端を知ることができる。秘書として元院長の娘、ミス・トイスラーが働いていたという。



中央区立図書館>地域資料室』にあった聖路加病院の北面の写真。共に「タイトル=聖路加病院、北川千秋撮影、制作年月=昭和」。礼拝堂の工事着工前と完成後まもなく撮られた写真だろう。表側以上にモダンな感じだ。建物左のモノリスみたいなものは煙突だろうか? 

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