ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




三保園ホテル。静岡県静岡市三保2108。2014(平成26)年11月28日

清水灯台に隣接するところにある大型の旅館だったが、2021年3月31日で閉館した。新型コロナで客数が激減したためだが、施設の老巧化ということもあるらしい。再開するときは建物を建て直すことを考えているのかもしれない。
三保園ホテルを経営しているのは「富士レックス株式会社」という1946年12月創業の会社。三保園ホテルの開業は1947(昭和22)年7月。写真の「新館」は1963(昭和38)年9月の開館。旧館は新館の裏手にある「別館のスペイン館」がそれらしいが、1946年開館時の建物かどうかは不明。
旅館にとって温泉はなんとしても欲しいわけで、2006(平成18)年に地下1159mから汲み上げた地下水を「源泉かけ流しの天然温泉-天女の湯 三保羽衣温泉」として客を誘致した。2013年に富士山が世界遺産になり、三保の松原がその構成要素に指定されると、客数も伸びたようだ。食事もカニ食べ放題などで1泊1.5万位の料金と、ホテル側の努力もなかなかのものだ。ぼくが泊まった2014年では「まぐろ尽くし」のメニューだった。



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