ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




熊重酒店。埼玉県川越市幸町8。1989(平成元)年9月18日

一番街と鐘つき通りが交わる三叉路が「時の鐘入口」交差点で、その角にあるのが「熊重酒店」。建物は「滝島家住宅」として昭和56年に川越市指定有形文化財になった蔵造りの店舗に住居部分が付いたもの。
東武鉄道>時代旅行』によると、「明治28年(1895)〈11月〉に2代目滝島重蔵(たきじましげぞう)によって建てられた。店蔵は間口3間、奥行3間の2階建てで切妻造り」。屋根を構成する箱棟や鬼瓦とその内側に置かれる影盛(かげもり)がおとなしいので、それなりに重厚なのだが「派手さを抑えた落ち着いた造り」などと言われる。横の壁や窓の扉に銅板を貼っているのが他に見ない特徴だ。
現在も酒店として観光客に対しても相応の対応をして盛業のようである。



鐘つき通り。左:熊重酒店、川越市幸町8。右:近長、幸町6。1984(昭和59)年5月4日

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