ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





上:富士屋ホテル向かいの家並み、左:箱根光喜號
神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下。2014年6月9日

国道1号に向いた富士屋ホテルの門の向かい側には洋館と日本家屋の古い建物が並んでいる。上の写真左から、箱根光喜號、江戸商店、a la modeすぎやま、カフェ・ド・モトナミ。
「箱根光喜號」はベルギーのレースなどを中心にした輸入雑貨の店。2004年の開店という。2014年4月に宮の下駅の方へ移って、今は「箱根ホステル1914」という宿泊所になっているが、写真ではまだその看板がないようなので光喜號としておく。『近代建築散歩 東京・横浜編』(小学館、2007年)では「箱根光喜號(旧箱根宮の下郵便局)建築年=1919(大正8)年、設計・施工=不詳/不詳」。木造2階建てで、内部は郵便局だったときの窓口やカウンター、天井や壁のレリーフなどを残してあるという。郵便局がここから移ったのは昭和50年代末のことらしい。
平屋の「江戸商店」は陶磁器や浮世絵などを中心にした骨董店。創業は昭和30年代初頭という。
「a la modeすぎやま」はイタリアの服のブテック。雑貨、陶磁器も扱う。
「カフェ・ド・モトナミ」は見たところレトロ調に造った最近の建物のようにも見えるが、『近代建築散歩』では「Café de motonami(旧富士屋ホテル車待合所)、建築年=1914(大正3)年以降、設計・施工=不詳/不詳」。1914年というのは、小田原電気鉄道などの貸切自動車の運転手の接客態度に業を煮やした富士屋ホテルが、大正3年8月に「富士屋自動車株式会社」を創立して、自ら貸切自動車事業を始めた年を指す。



江戸商店。箱根町宮ノ下。2014年6月9日


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