ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





お茶の水女子大学本館(正面)
文京区大塚2-1
1994(平成6)年11月12日

2008年3月、お茶の水大の本館、講堂、附属幼稚園、表門の4点が国指定文化財に登録された。これら4点がお茶の水大に残る戦前築の建造物なのだろう。本館と講堂は一体の建物のようにも思えるが、大勢に従って別の建物ということにしておく。
お茶の水大の前身である東京女子高等師範学校はJR御茶の水駅の対岸、東京医科歯科大学のある場所にあった。関東大震災で焼失し、1928(昭和3)年に文部省より現在地を交付された。
関東大震災とお茶の水女子大学本館』によると、本館は1932(昭和7)年8月31日に竣工した。建築を担当したのは文部省建築課。「チームは建築課長の柴垣鼎太郎、設計掛長の高橋理一郎、そして設計者の田中徳治」とある。施工は清水組。RC造3階建てでコの字型平面、外壁はスクラッチタイル貼り。正面中央においた玄関を中心に左右対称。その玄関の上の壁を白くしてレリーフで飾っている。目立った装飾はその部分だけである。



北に向いた正面玄関の後ろに2階建ての講堂が伸びている。上右写真の右の2階建て部分がそれ。左写真は中庭から見た西翼。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )