ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




長屋。中央区勝どき4-8。1989(平成1)年11月26日

清澄通りの新島(にいじま)橋の北を東に入ったところにあった長屋。六軒長屋に見えるが火保図では二軒長屋が3棟に描き分けている。写真で見る限り正面からは分かれ目は見えない。屋根の切れ目は1軒ごとにあるようだ。現在では1軒だけ残っている。



長屋。勝どき4-8。1989(平成1)年11月26日

写真左の赤い屋根は東陽院という寺。門は清澄通りにあり、「東海道中膝栗毛」の十返舎一九の墓があるので有名。瓦屋根の本堂の後ろに方形屋根の庫裡が建っている。門の脇にある十返舎一九の碑は、昭和33年に東宝映画が『弥次喜多道中記』制作にあたって建立したものだという。まだ映画の全盛期だった時代の記念碑といってもいい。
東陽院は昭和5年に浅草永住町から当地へ移転してきたもので、本堂はその当時の建築なのだろう。方形屋根の庫裡は戦前の火保図にコンクリート造としている建物。



民家。勝どき4-13。2005(平成17)年3月25日

東陽院の向かいにあった大きな民家。屋根の形から日本家屋だと思うのだが外壁がスクラッチタイルだ。石造りの門とレンガ塀で洋館のようにも見える。昭和22年の航空写真に写っているので戦前の建築かもしれない。「京橋区月島通十一丁目七番地」の表札があった。

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