ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




石田呉服店。足立区千住寿町34。1990(平成2)年4月30日

日光街道(国道4号線)の千住寿町交差点のすぐ北の辺り。千住大橋―千住新橋の新4号国道は、大震災前に計画されたが、震災復興事業として1924(大正13)年から工事が始まり、1927(昭和2)年3月にほぼ完成している。幅は22m。千住大橋の竣工は少し遅れて同年12月で、現在も上り線に使われている。1969(昭和44)年から東側13mの拡幅工事を開始、1978(昭和53)年4月に完成した。同時に千住新橋が架け替えられている。
国道の北千住交差点から千住新橋の間の西側は空襲の被害を免れたので、昭和末までは大震災後に建った商家が並んでいたと思われる。東側は拡幅工事で取り壊されたわけだが、戦時中に建物疎開で一度取り払われているようだ。
上の写真では間口の広い洋風看板建築が2軒並んでいる。左の家は廃業していて残念ながら店名は不明だ。右の家は「石田呉服店」。現在は「ゼファー北千住弐番館」(1997年5月築)というマンションが建っている。写真左のアーケードが切れているところは裏道への入り口。そこに見えている家は今も健在だ。




上:石田呉服店。1988(昭和63)年12月11日
左:砂川園。千住寿町33。1990(平成2)年4月30日

上の写真は石田呉服店や酒蔵三忠の店先がうすぼんやり見えるので掲載した。
左の写真は1枚目の左端にちょっと写っている「砂川園」。1989年の住宅地図から書き写しているだけなので何の店なのかは知らない。その左は「東屋本店」。左後ろの壁は「ダイアパレス北千住第2」というマンションで、当然これは現存する。

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