ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





走湯橋。静岡県熱海市伊豆山
2011(平成23)年5月21日

伊豆山の海べりに下りてみた。伊豆山港という小さな漁港がある。魚を出荷している様子はないから釣り船の発着場のようなものかもしれない。海岸線に沿って熱海ビーチラインが走り、すぐ内側に一般道がある。その道路は逢初(あいぞめ)川を渡って川に沿うように国道135号へ登っていく。そのとき渡るのが走湯(はしりゆ)橋で、親柱には「昭和十二年七月竣工」の文字が彫られている。
走り湯という名所がそばにある。海岸から少し上がった崖の横穴から湧き出している温泉である。現在の湯は源泉が枯渇したので別の源泉から引いてきているそうだ。
上左写真の建物は「伊豆山浜中継ポンプ場」という熱海市の施設。2003年6月からの稼動で、伊豆山地区の汚水を浄水管理センターに送り出している。壁に走湯橋のデザインを流用している。「浜」というのはこの辺りの字(あざ)というか地区名というか、地名である。

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