ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





近為人形町店。中央区日本橋人形町2-5
上:1983(昭和58)年5月
左:1985(昭和60)年9月

上の写真は人形町通りで、アーケードがあった時代のもの。車が1台しか写っていないのは、休日で歩行者天国になっているためだと思う。歩行者天国であっても人がほとんど歩いていない。
上の写真右手の日本家屋はパチンコの正村と日山肉店。その隣が京都の漬物屋の老舗である「近為」の人形町店。この建物は元は「伊勢梅」という小間物屋で、近為になったのは撮影時より数年前だと思う。左の写真はアーケードを取り払った時で、伊勢梅だった建物の和風の正面が見えている。
近為の隣は横丁への角になる小島電気店。この店は古くからあって、大正15年の地図には「伊勢梅小間物店/電気器具小島商店」と、並んで記載されている。
近為の建物は今も残っているが小島電気は1988年にはビル(MID人形町ビル)に替わった。ビルは近為の後ろに続いていて、L字型の平面だ。


三階建て民家
日本橋人形町2-5
1982(昭和57)年

小島電気の角を入って人形町通りのほうを振り返っている。写真右端の赤い日除けが小島電気、同じ建物の青い日除けは飲食店のようだが店名は不明。銅板張りの建物は「マーガレット」の店名が読める。三階建ての日本家屋は日山が取得しているようだがどういう家だったのかは判らない。次の2階建ての家も不明。現在、小島電気はビルに替わったがそれに続く3軒の古い家は今も残っている。いずれもシャッターを下ろしたままだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )