痒い。
眼も鼻も喉も、挙句の果てに耳までも・・・
いよいよ今年も花粉大魔王のお出ましだ。
年末からアレジオンを飲んで、大魔王の襲来に備えてきたつもりだけど、今年の大魔王は手強い。
哀れ一撃でダメージを受けてしまった。
相性のいい目薬のリボスチンも、こうなるとさすがにお手上げだ。
我慢できずに目をこするから、あっという間に目が真っ赤になってしまう。
今週はセミナーもあるので、真っ赤な目をして臨むわけにはいかないし、何とかしなきゃ(泣)。
さて、昨日CSのスカイ・Aで、高校野球名将列伝という番組を放送していた。
第一回目は、石川県の星陵高校の山下智茂元監督。
30分という短い時間だけど、実に内容の濃い番組だった。
大阪桜宮高校の不幸な事件があった後だけに、山下元監督の言葉ひとつひとつが私の心を捉えて離さない。
その中から、とくに印象的な言葉をご紹介する。
「リーダーは一生懸命情熱を持っていれば、子供たちは分かってくれる」
「ノックは対話だ。一人一人の限界は違うから、声を掛けあいながら、限界にどう挑戦していくかということが最も大切。今の若い監督さんは、そういう限界を伸ばしてやることが、なかなかできない。だから生徒は素材だけで伸びている。各人ごとに限界を伸ばす精神力の強さをつけてやることが大事だ。」
「自分には二人の山下がいる。鬼の山下と仏の山下。ノックをしているときの自分は鬼の山下だけど、どんな時でも鬼の中に愛情がなければいけないと思っている。」
また、希代のスラッガー松井秀喜が高校時代天狗になりかけた時に、彼を諭した言葉が興味深い。
山下先生:「おい悪魔」
松井選手:「僕は悪魔じゃありません」
山下先生:「違う。『おいあくま』というのは次の意味だ。憶えておきなさい」
おごるな~いばるな~あせるな~くさるな~まような
まさに至言。
そして、こんな言葉もあった。
「野球は9人しかレギュラーになれない。でも、社会に出たら全員がレギュラーだ。だから社会で通用する人間になれるように3年間を送りなさい。そして皆人生の勝利者になってほしい。」
何と素晴らしい言葉だろうか。
こんな先生、こんな監督に教えを受けることができた生徒たちは、本当に幸せだったと思う。
最後に、最近音楽で嬉しかったこと。
それは、テレマンのこのトリオソナタの作品名を見つけられたことだ。
30年くらい前に、たしかトーレンスのプレーヤーを買った時だっただろうか、非売品のオルトフォンのデモディスク(勿論LPレコード)をもらった。
その中に、「テレマンのトリオソナタハ長調」というクレジットとともに、この曲が入っていた。
第二楽章のアレグロだったが、私は聴いた瞬間、大好きになった。
演奏も躍動感に富んでいたし、オルトフォンのサンプルらしく実に素晴らしい音で録音されていたのだ。
しかし、残念ながら、正確な作品名が解らない。
その後、テレマンの作品集を何種類も買って聴いてみたのだが、この曲は入っていなかった。
そんなこともあって、私自身、半ば諦めかけていた。
ところが、この曲との再会は突然やってきた。
ブリュッヘンのテルデックの全集を順に聴き進むうちに、この曲を発見したのだ。
「あっ、この曲だ」
私は思わず叫んでいた。
大袈裟ではなく、30年前に別れた恋人に再会したような気分だった。
しかも、演奏はブリュッヘン・レオンハルト・ビルスマと言う黄金のトリオ。
悪かろうはずはない。
30年の空白を埋めるかのように、嬉しくて何回も何回も聴いている。
しばらくは、この中毒状態が続くことだろう。
■忠実な音楽の師から リコーダー・ソナタ ハ長調 TWV 41:C2
(演奏)F. ブリュッヘン / A. ビルスマ / G. レオンハルト
眼も鼻も喉も、挙句の果てに耳までも・・・
いよいよ今年も花粉大魔王のお出ましだ。
年末からアレジオンを飲んで、大魔王の襲来に備えてきたつもりだけど、今年の大魔王は手強い。
哀れ一撃でダメージを受けてしまった。
相性のいい目薬のリボスチンも、こうなるとさすがにお手上げだ。
我慢できずに目をこするから、あっという間に目が真っ赤になってしまう。
今週はセミナーもあるので、真っ赤な目をして臨むわけにはいかないし、何とかしなきゃ(泣)。
さて、昨日CSのスカイ・Aで、高校野球名将列伝という番組を放送していた。
第一回目は、石川県の星陵高校の山下智茂元監督。
30分という短い時間だけど、実に内容の濃い番組だった。
大阪桜宮高校の不幸な事件があった後だけに、山下元監督の言葉ひとつひとつが私の心を捉えて離さない。
その中から、とくに印象的な言葉をご紹介する。
「リーダーは一生懸命情熱を持っていれば、子供たちは分かってくれる」
「ノックは対話だ。一人一人の限界は違うから、声を掛けあいながら、限界にどう挑戦していくかということが最も大切。今の若い監督さんは、そういう限界を伸ばしてやることが、なかなかできない。だから生徒は素材だけで伸びている。各人ごとに限界を伸ばす精神力の強さをつけてやることが大事だ。」
「自分には二人の山下がいる。鬼の山下と仏の山下。ノックをしているときの自分は鬼の山下だけど、どんな時でも鬼の中に愛情がなければいけないと思っている。」
また、希代のスラッガー松井秀喜が高校時代天狗になりかけた時に、彼を諭した言葉が興味深い。
山下先生:「おい悪魔」
松井選手:「僕は悪魔じゃありません」
山下先生:「違う。『おいあくま』というのは次の意味だ。憶えておきなさい」
おごるな~いばるな~あせるな~くさるな~まような
まさに至言。
そして、こんな言葉もあった。
「野球は9人しかレギュラーになれない。でも、社会に出たら全員がレギュラーだ。だから社会で通用する人間になれるように3年間を送りなさい。そして皆人生の勝利者になってほしい。」
何と素晴らしい言葉だろうか。
こんな先生、こんな監督に教えを受けることができた生徒たちは、本当に幸せだったと思う。
最後に、最近音楽で嬉しかったこと。
それは、テレマンのこのトリオソナタの作品名を見つけられたことだ。
30年くらい前に、たしかトーレンスのプレーヤーを買った時だっただろうか、非売品のオルトフォンのデモディスク(勿論LPレコード)をもらった。
その中に、「テレマンのトリオソナタハ長調」というクレジットとともに、この曲が入っていた。
第二楽章のアレグロだったが、私は聴いた瞬間、大好きになった。
演奏も躍動感に富んでいたし、オルトフォンのサンプルらしく実に素晴らしい音で録音されていたのだ。
しかし、残念ながら、正確な作品名が解らない。
その後、テレマンの作品集を何種類も買って聴いてみたのだが、この曲は入っていなかった。
そんなこともあって、私自身、半ば諦めかけていた。
ところが、この曲との再会は突然やってきた。
ブリュッヘンのテルデックの全集を順に聴き進むうちに、この曲を発見したのだ。
「あっ、この曲だ」
私は思わず叫んでいた。
大袈裟ではなく、30年前に別れた恋人に再会したような気分だった。
しかも、演奏はブリュッヘン・レオンハルト・ビルスマと言う黄金のトリオ。
悪かろうはずはない。
30年の空白を埋めるかのように、嬉しくて何回も何回も聴いている。
しばらくは、この中毒状態が続くことだろう。
■忠実な音楽の師から リコーダー・ソナタ ハ長調 TWV 41:C2
(演奏)F. ブリュッヘン / A. ビルスマ / G. レオンハルト
いつもありがとうございます。
山下監督の話は、やはり含蓄がありました。
道を極めた人の話で共通するのは、「小器用に生きようとするな。最後は人間の力・大きさ勝負だ」という感じがします。
私も常にそう思っているのですが、即断即決が求められる中では、どうしても今持っている技術や力に頼りがちです。
その意味で、私にとっても眼から鱗でした。
やはり素敵な楽しいお話・・山下監督の語録をよく書き留めてくださいましたね。
今の私にとっては 目から~でした。
ありがとうございます。 さっそく大切に手帳に
「保存」(笑)させていただきました。
それから幾千時間を越えて求めておられた作品に
合われたことは本当に素敵なことですね。
音の旅人さんに乾杯!