昨日、久しぶりにマンドリンのコンサートに行ってきました。
4人の奏者+ソプラノという構成のアンサンブルでしたが、リーダーの粂井さんは関西を中心に演奏活動を続けている日本有数のマンドリニストで、他のメンバーも全国各地で活躍されている方ばかりです。
MANDOLIN QUARTET CONCERT
~実力派4人の個性が輝くマンドリンカルテット~
■日時:2006年5月20日(土)午後7:15~
■場所:かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホール
<演奏>
■粂井謙三(マンドリン)、桝川千明(マンドリン)、折井清純(マンドラ)
■杉浦知美(ギター)
■松村雅美(ソプラノ)
<演奏曲目>
(第1部)
■愛の挨拶(エルガー)
■2つのマンドリンのための協奏曲(ヴィヴァルディ)
■幻想的奇想曲(ロマーノ)
■ドムラ協奏曲より第1楽章(ブダーシキン)
(第2部)
■アイネ クライネ ナハトムジーク(モーツァルト)
■モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」(モーツァルト)
(アンコール)
■「恋とはこんなものかしら」(モーツァルト)
■チャルダーシュ(モンティ)
■「星から降る金」
■熊蜂の飛行(R・コルサコフ)
粂井さんは、同じ関西を本拠にしているギターの杉浦さん・ソプラノの松村さんと組んで、長く演奏活動をされてきました。
(写真はHPから拝借しております)
今回のコンサートでは、上記のトリオに加えて、女流マンドリニストとして人気の高い桝川さんと、長野を本拠地とし活動されている折井さんを交え、本当に楽しいアンサンブルを聴かせてくれました。
随分昔の話になりますが、私の所属していたギターグループのメンバーが韓国へ演奏旅行したときに、たまたまゲストで同行されていた粂井さんと同室になり、朝の練習風景をつぶさにみせてもらう機会があったのですが、それはもう驚きの連続でした。大げさに言うと、基礎練習だけでお金がとれそうなものだったのです。
やはりプロは違います!
そんな粂井さんのコンサートですが、これが実に楽しいんです。
いつどこで聴いても、無条件に楽しい!
駄洒落を交えた巧妙な「しゃべくり」も大きな魅力ですが、とにかく音楽が活き活きしていて「音楽の喜び」をストレートに伝えてくれることが最大の特徴だと思います。
彼は実に素晴らしいテクニックの持ち主ですが、そのテクニックは決して一人歩きすることなく、どんな場合も音楽の表現のためだけに使われています。
数年前にコンサートでバッハのシャコンヌを聴かせてもらいましたが、鬼気迫る凄い名演でした。そのとき一緒に聴いていた妻が、「シャコンヌって、ええ曲やねぇ」と休憩時つぶやいていたのが印象的でした。
バッハ~ポピュラー音楽に至るまで、どんな音楽を演奏しても聴き手の心をぐさっとつかんでしまうあたりは、エンターテイナーとして間違いなく一流の音楽家だと思います。
今回のコンサートでは、前半がマンドリン(あるいはマンドリン系の楽器)のための曲を中心に、後半はモーツァルトの2つの作品がとりあげられていました。
杉浦さん・松村さんといったトリオのメンバーはいつもどおり楽しい音楽を聴かせてくれたし、桝川さん・折井さんも素晴らしい技術と音楽で、聴衆は大変満足したのではないでしょうか。
特に後半の「エクスルターテ・ユビラーテ」は、曲が曲だけに少し心配しましたが、まったく杞憂に終わりました。
松村さんのしっとりとした暖かい歌唱と相まって、極上の「ハウス・ムジーク」だったと思います。
終わって口がきけなくなるほどの感動を与えてくれるコンサートも勿論素晴らしいけど、演奏中も演奏終了後も自然と笑みがでてくるようなコンサートもまた素敵なものです。
粂井さんたちのコンサートは、まさに後者のものでした。
また、来年も聴いてみたいと思います。
4人の奏者+ソプラノという構成のアンサンブルでしたが、リーダーの粂井さんは関西を中心に演奏活動を続けている日本有数のマンドリニストで、他のメンバーも全国各地で活躍されている方ばかりです。
MANDOLIN QUARTET CONCERT
~実力派4人の個性が輝くマンドリンカルテット~
■日時:2006年5月20日(土)午後7:15~
■場所:かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホール
<演奏>
■粂井謙三(マンドリン)、桝川千明(マンドリン)、折井清純(マンドラ)
■杉浦知美(ギター)
■松村雅美(ソプラノ)
<演奏曲目>
(第1部)
■愛の挨拶(エルガー)
■2つのマンドリンのための協奏曲(ヴィヴァルディ)
■幻想的奇想曲(ロマーノ)
■ドムラ協奏曲より第1楽章(ブダーシキン)
(第2部)
■アイネ クライネ ナハトムジーク(モーツァルト)
■モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」(モーツァルト)
(アンコール)
■「恋とはこんなものかしら」(モーツァルト)
■チャルダーシュ(モンティ)
■「星から降る金」
■熊蜂の飛行(R・コルサコフ)
粂井さんは、同じ関西を本拠にしているギターの杉浦さん・ソプラノの松村さんと組んで、長く演奏活動をされてきました。
(写真はHPから拝借しております)
今回のコンサートでは、上記のトリオに加えて、女流マンドリニストとして人気の高い桝川さんと、長野を本拠地とし活動されている折井さんを交え、本当に楽しいアンサンブルを聴かせてくれました。
随分昔の話になりますが、私の所属していたギターグループのメンバーが韓国へ演奏旅行したときに、たまたまゲストで同行されていた粂井さんと同室になり、朝の練習風景をつぶさにみせてもらう機会があったのですが、それはもう驚きの連続でした。大げさに言うと、基礎練習だけでお金がとれそうなものだったのです。
やはりプロは違います!
そんな粂井さんのコンサートですが、これが実に楽しいんです。
いつどこで聴いても、無条件に楽しい!
駄洒落を交えた巧妙な「しゃべくり」も大きな魅力ですが、とにかく音楽が活き活きしていて「音楽の喜び」をストレートに伝えてくれることが最大の特徴だと思います。
彼は実に素晴らしいテクニックの持ち主ですが、そのテクニックは決して一人歩きすることなく、どんな場合も音楽の表現のためだけに使われています。
数年前にコンサートでバッハのシャコンヌを聴かせてもらいましたが、鬼気迫る凄い名演でした。そのとき一緒に聴いていた妻が、「シャコンヌって、ええ曲やねぇ」と休憩時つぶやいていたのが印象的でした。
バッハ~ポピュラー音楽に至るまで、どんな音楽を演奏しても聴き手の心をぐさっとつかんでしまうあたりは、エンターテイナーとして間違いなく一流の音楽家だと思います。
今回のコンサートでは、前半がマンドリン(あるいはマンドリン系の楽器)のための曲を中心に、後半はモーツァルトの2つの作品がとりあげられていました。
杉浦さん・松村さんといったトリオのメンバーはいつもどおり楽しい音楽を聴かせてくれたし、桝川さん・折井さんも素晴らしい技術と音楽で、聴衆は大変満足したのではないでしょうか。
特に後半の「エクスルターテ・ユビラーテ」は、曲が曲だけに少し心配しましたが、まったく杞憂に終わりました。
松村さんのしっとりとした暖かい歌唱と相まって、極上の「ハウス・ムジーク」だったと思います。
終わって口がきけなくなるほどの感動を与えてくれるコンサートも勿論素晴らしいけど、演奏中も演奏終了後も自然と笑みがでてくるようなコンサートもまた素敵なものです。
粂井さんたちのコンサートは、まさに後者のものでした。
また、来年も聴いてみたいと思います。
いつも、ありがとうございます。
>どんな女性が登場してくるのかと固唾をのんでいましたら、何と髭のお兄ちゃん!
まったくそのとおりですね。ちなみに、お兄ちゃんの「知美」さんは、上条恒彦そっくりのおじさまに成長されましたよ。(笑)
音色が暖かいので、アンサンブルにはうってつけでした。
>桑原康雄さん
実は、数年前に亡くなられました。
演奏家・作曲家として素晴らしい人だっただけに残念です。
桑原康雄さんのこと、本当に残念です。
神戸で10年ほど前に開催された音楽祭も、桑原さんの尽力があってこそだと聞いていました。
calafさんのおっしゃるとおり、極めて大きな損失だと痛感します。
私もあらためてご冥福をお祈りしたいと思います。