今日は一日中雨が降っています。他の季節と違って身に沁みるくらいの冷たさ。さすがに師走ですね。「おー、さむ!」
こんな日はお酒が一番なんですが、昼からお酒というのもあまりに退廃的になり過ぎるので、コーヒーを淹れて音楽鑑賞と決め込みました。
(ちなみに、コーヒーはお酒と同じくらい好きで、結構こだわりがあるんです。その話はまた後日に)
今日聴いた中で、とりわけ素敵な演奏に出会いました。
それは、エーリッヒ・クライバーが指揮したシューベルトの5番です。
シューベルトの5番は、その第1楽章の冒頭のフレーズを思い浮べるだけで幸せになるくらい好きな曲なんですが、また宝物が1枚増えました。
20世紀の大指揮者たち~エーリヒ・クライバー
■シューベルト:交響曲第5番/北ドイツ放送交響楽団 (ライヴ録音)
■ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》/チェコ・フィル (ライヴ録音)
■ドヴォルザーク:謝肉祭序曲/ロンドン・フィル
■モーツァルト:交響曲第40番/ロンドン・フィル
■R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯/北ドイツ放送交響楽団(ライヴ録音)
■ヨゼフ・シュトラウス:天体の音楽/ロンドン・フィル
■J.シュトラウス:ジプシー男爵序曲/ロンドン・フィル
■J.シュトラウス:おまえ同士/ウィーン・フィル
このディスクは、「20世紀の大指揮者たち」という各々2枚組でリリースされているシリーズの一組なのですが、先日HMVで安くなっていたのでまとめてゲットしました。
第1楽章冒頭のフレーズの何と柔らく自然なこと!またテンポ感も見事で、一瞬にして聴き手をシューベルトの世界へ連れて行ってくれます。
途中のアクセントも絶妙で、シューベルトの素晴らしさを満喫することができます。
第2楽章以降も、第1楽章同様、本当に素晴らしい演奏としか言いようがありません。自然な柔らかさを保ちながら、まったく緩んだところがない。颯爽とした中にいっぱい実が詰まっているような、そんな印象を受けました。
北ドイツ放送交響楽団も、エーリッヒ・クライバーのタクトに、ものの見事に応えています。ライブのよさが全部プラスになっているような感じです。
収録されている他の曲もすべてが名演ぞろいですが、同じ日のライブ録音である「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」が音楽の躍動感という点でとくに見事。
それから一番最後に入っているJ.シュトラウスの「Du und Du(おまえ同士)」が、録音の古さを超えて本当にチャーミングです。
ウィーンフィルの素晴らしさももちろんありますが、このエーリッヒの演奏を聴いていると、「こうもり」を観た方ならきっとあの第2幕の素敵な情景が目の前に浮かぶでしょう。素晴らしい歌手達、シャンパン、何よりも素晴らしいシュトラウスの音楽、私には目の前にオペラの舞台が見えてきます。
ここまで書いてきて、「エーリッヒは、やっぱりカルロスのお父さんなんだ」ということを改めて痛感しました。
颯爽とした演奏スタイル、これしかないと思わせるテンポ、そんな中で自然にかつ魅惑的に息づく音楽。
比較すると、確かにカルロスのほうがより直接的にオーラを出してくるような気はしますが、基本的に2人の音楽の原点は同じではないでしょうか。
ところで残念なことに、エーリッヒ・クライバーは1956年1月に客演中のチューリヒで亡くなってしまいます。命日は1月27日。
それは、奇しくもモーツァルト生誕200年に当たる日でした。
こんな日はお酒が一番なんですが、昼からお酒というのもあまりに退廃的になり過ぎるので、コーヒーを淹れて音楽鑑賞と決め込みました。
(ちなみに、コーヒーはお酒と同じくらい好きで、結構こだわりがあるんです。その話はまた後日に)
今日聴いた中で、とりわけ素敵な演奏に出会いました。
それは、エーリッヒ・クライバーが指揮したシューベルトの5番です。
シューベルトの5番は、その第1楽章の冒頭のフレーズを思い浮べるだけで幸せになるくらい好きな曲なんですが、また宝物が1枚増えました。
20世紀の大指揮者たち~エーリヒ・クライバー
■シューベルト:交響曲第5番/北ドイツ放送交響楽団 (ライヴ録音)
■ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》/チェコ・フィル (ライヴ録音)
■ドヴォルザーク:謝肉祭序曲/ロンドン・フィル
■モーツァルト:交響曲第40番/ロンドン・フィル
■R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯/北ドイツ放送交響楽団(ライヴ録音)
■ヨゼフ・シュトラウス:天体の音楽/ロンドン・フィル
■J.シュトラウス:ジプシー男爵序曲/ロンドン・フィル
■J.シュトラウス:おまえ同士/ウィーン・フィル
このディスクは、「20世紀の大指揮者たち」という各々2枚組でリリースされているシリーズの一組なのですが、先日HMVで安くなっていたのでまとめてゲットしました。
第1楽章冒頭のフレーズの何と柔らく自然なこと!またテンポ感も見事で、一瞬にして聴き手をシューベルトの世界へ連れて行ってくれます。
途中のアクセントも絶妙で、シューベルトの素晴らしさを満喫することができます。
第2楽章以降も、第1楽章同様、本当に素晴らしい演奏としか言いようがありません。自然な柔らかさを保ちながら、まったく緩んだところがない。颯爽とした中にいっぱい実が詰まっているような、そんな印象を受けました。
北ドイツ放送交響楽団も、エーリッヒ・クライバーのタクトに、ものの見事に応えています。ライブのよさが全部プラスになっているような感じです。
収録されている他の曲もすべてが名演ぞろいですが、同じ日のライブ録音である「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」が音楽の躍動感という点でとくに見事。
それから一番最後に入っているJ.シュトラウスの「Du und Du(おまえ同士)」が、録音の古さを超えて本当にチャーミングです。
ウィーンフィルの素晴らしさももちろんありますが、このエーリッヒの演奏を聴いていると、「こうもり」を観た方ならきっとあの第2幕の素敵な情景が目の前に浮かぶでしょう。素晴らしい歌手達、シャンパン、何よりも素晴らしいシュトラウスの音楽、私には目の前にオペラの舞台が見えてきます。
ここまで書いてきて、「エーリッヒは、やっぱりカルロスのお父さんなんだ」ということを改めて痛感しました。
颯爽とした演奏スタイル、これしかないと思わせるテンポ、そんな中で自然にかつ魅惑的に息づく音楽。
比較すると、確かにカルロスのほうがより直接的にオーラを出してくるような気はしますが、基本的に2人の音楽の原点は同じではないでしょうか。
ところで残念なことに、エーリッヒ・クライバーは1956年1月に客演中のチューリヒで亡くなってしまいます。命日は1月27日。
それは、奇しくもモーツァルト生誕200年に当たる日でした。
おはようございます。いつもありがとうございます。
シューベルトは、やっぱり癒し系の音楽ですよね。そのなかでも、特に5番が好きなんです。マッケラスの演奏、私も是非聴いてみたいなあ。スタイリッシュだけど暖かい雰囲気が大好きです。モーツァルトの交響曲全集や、ブレンデルとのピアノ協奏曲が印象に残っています。
こんばんは。
ワルター盤をお聴きになっていたのですね。実は私の愛聴盤の1枚でもあります。チャーミングということばが、これだけフィットするシンフォニーも珍しいですよね。ありがとうございました。
しかし現状は、相も変わらずLPのワルター盤デス~。
こんばんは。丘さんもやっぱりワルターですか。でもほんとに良くわかります。暖かなワルター!優しいワルター!素晴らしいマエストロが、精一杯愛しんでこの曲を演奏していますよね。ありがとうございました。
シューベルトの交響曲第5番をきくとモーツァルトぽぃ曲ですね。たしか1947年にエーリヒ・クライバーはNBC交響楽団とシューベルトの5番を演奏しています。久しぶり聴いてみます。
こんばんは。いつもありがとうございます。
>親父クライバーはオケのドライブがすごいんですよね
全く同感です。意外なほどですね。
私は英雄を聴いた時にそう感じました。
「煽った感じがしないのに、どんどん集中していって気がついたら手のひらに汗びっしょり!」、そんな印象を持っています。
やっぱり、カルロスと同じDNAですね。
こんばんは。コメントありがとうございます。
エーリッヒのNBC交響楽団との演奏があるのですか・・・。
聴いてみたいです。
しばらくの間、エーリッヒにこだわってみたいと思います。