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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

まだらな町と花鳥風「蛙」?

2007-05-23 18:22:39 | フォトエッセイ
 私の住む市は県都ですが、私の住まいの辺から、住宅や建造物の集団がばらけはじめ、その間に畑や田圃が点在し、やがて田園色が濃くなる、そんな地点似住んでいます。要するに、まだらな町なのです。

    
     立派なユッカの花。身の丈3メートル近い。

 高度成長期やバブルの頃は、あちこちで田圃を潰しマンションなどが建ち、これでこの辺も市街地に完全に飲み込まれるのかなと思ったのですが、バブルの崩壊で、その勢いはストップし、現在、私の家から見渡せる範囲で大きな建造中のものはありません。

 
      そのすぐ近くで見つけたヘビイチゴ

 しかし、私は移り住んだ40年前とは激変しています。
 かつて雉がヒナを連れて渡っていた道は、岐阜羽島駅方面に向かう交通量の激しい道になっています。

 コブナもメダカもドジョウもザリガニも、みんないなくなりました。人間様の都合の良いときだけ水を流すコンクリート製のもはや川ともいえないU字溝に、彼らの住処はありません。蛙の鳴き声も半減しました。

 
ジャガイモの花。モンシロチョウが。でも、画面では捉え損ねた。
 
 それでもまだ、近くには小川もどきの川が残り、畑が四季の野菜を実らせ、やがて田植えが始まろうとしています。

 そんな中、自転車を走らせて、郵便局、銀行、洗濯屋、本屋などなどを回りました。

 
 カルガモがヒナを連れていた。12羽いる。しかし、みな無事に育たないようだ。夏頃になると母鳥について泳ぐヒナの数は、多くて数羽、去年は僅か2羽というのもいた。
 一羽でも多く育てよとエールを送ったが、母鳥からは「早くあっちへ行け」といわれてしまった。


 挿入した写真はその行き帰りに撮ったものです。
 これだけご覧になると、まだまだ自然がとお思いでしょうが、それすらも次第に・・と思うと、何かがじわじわと攻め込んでくるような気がするのです。


 
 やや見にくいが、今日いちばんの収穫。30センチほどもありそうなウシガエルである。かつては、私の部屋の下の田圃にも複数匹いて、夜は眠れぬほどうるさかったのだが、最近はとんと聞かぬ。
 時折、遠くからかすかにその鳴き声が聞こえるのだが、こいつかも知れぬ。「おい、元気でいろよ」と声をかける。

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