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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

虫が付かない花なんて・・。

2007-05-05 17:33:06 | フォトエッセイ
 私が花の写真を撮っていると、虫がよく来てラッキーと以前、日記に書いたことがある。そうした写真をオンしてきたので、それを記憶していらっしゃる方もいらっしゃるかもしれない。
 
 でも考えてみれば、それは当然のことで、植物は虫を招くために花を付け、虫はそれに依存して自らの糧を得、その結果として植物の増殖に貢献するというのが自然のサイクルなのだから、私がレンズを構えた花のもとに虫がやって来るというのは極めて当たり前なことなのである。

 しかし、今日のように、花と虫のツーショットが二枚も撮れるとうれしい。

 

 一枚は、この前、名前が分からないままの日記に載せた「春紫苑」(ハルシオン?)にやって来たシジミチョウである。


 

 もう一枚は、散歩旁々行った先で見かけた藤の花にやってきたクマンバチ(?)である。
 この撮影は少し恐かった。実はこのクマンバチ、複数が飛んでいて、私が撮影中、他のやつが私の頭の回りを旋回するのだ。その羽音が戦時中のB29に似ていて、防空壕があったら逃げ込みたいのを我慢して撮影した。
 私は彼らに、「よし、よし、私はお前たちの敵ではないぞ」と言って聞かせたのだが、どうやらそれが通じたらしく、刺されることもなく、なんとか撮影できた。

 
 
 上に述べたように、花と虫とは絶妙のコンビネーションで、自然間の交換過程ないしは継承が行われている。
 ということは、いずれか一方が欠けても、もう一方は成り立たない関係なのだ。そしてその関係は、多分、自然環境の健全度を示すバロメーターであろう。
 しかし、その双方とも、自然界では弱者である。それだけに、そのバランスの継承は微妙である。

 私が花にレンズを向けたとき、そこへ虫がやってくることは、撮影者にとっての僥倖であるばかりでなく、自然そのものにとっても僥倖なのだ
 コラ、クマンバチ! 私の割り込みぐらいは許せ! 
 でもこういう限り、これ以上の環境破壊にはちゃんとアゲインストしなければならないんだろうな。
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2 コメント

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Unknown (游氣)
2007-05-05 19:13:03
熊蜂
この蜂はクマバチですね。ハナバチの仲間で見かけが黒くてでかいので怖いですが温和な種類です。
クマンバチはスズメバチの俗称で、こちらは獰猛。肉食です。
クマバチは花の蜜を吸う菜食です。
熊というよりパンダですね。

以下のサイトに詳しいですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%90%E3%83%81
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Unknown (游氣)
2007-05-05 19:15:03
生産と消費の根源には自然からの搾取がありますね。
蜂と花はその点実に調和が取れています。
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