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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

紅梅と落書き

2014-03-01 23:30:37 | ポエムのようなもの
 亡父が遺した鉢植えの紅梅が花をつけはじめた。
 昨年は数個の実をつけたが今年はどうだろう。

   

 以下は全く関係がない落書き。


 
 「なぜ そしてどこへ逃げるのですか」
 まただ もういい加減うんざりする問いだ
 
 
 無造作に使い続けきた言葉のなかから
 もう使わないと決めたものに目印を付けた
 捨てるものには真っ赤なタグを
 迷ったものには そう 虹色のそれを
 
 その日から私の歌はスカンと空疎
 メロディのない言葉と言葉のないリズムが
 思いがけなく交差しねじれる
 もう歌わないほうがいいのだろう たぶん 

 しきりにどこかから呼ばれる気配がする
 振り返ると葬ろうと決意した言葉たちが
 見え隠れしながらついてくるではないか

 さっと身を翻そうとした奴の
 えりがみをとっ捕まえてよくよく見たら
 「取扱注意」とある しかも私の筆跡で

 慌てて手を離したのだが遅かったろうか
 「ざまあみろ」が輪唱のように拡散した

 
 だから今日も問い詰められている
 「なぜ そしてどこへ逃げるのですか」
 声を荒らげないまでも必死で答える
 「逃げてはいない 遠ざかっているだけだ」

 
 
   
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