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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

沖縄の友人が歌手デビュー 『祈り 命どぅ宝』

2020-06-28 02:09:27 | 音楽を聴く

 沖縄での私の親友が、6月23日の沖縄慰霊の日に照準を合わせ、それにふさわしい歌を引っさげて歌手デビューした。
 歌は『祈り 命どぅ宝』。歌手は彼女「おりざ」さん。
 歌詞は、俳句、詩、エッセイの各部門でおきなわ文学賞の県知事賞受賞歴のあるおりざさん自身。曲は熊木敏郎氏。

       

 さて、おりざさんの歌唱力であるが、昨年度の「第20回全国縦断歌謡フェスティバル」でグランドチャンピオンとなった実力者だ。

 歌詞並びにその歌は、幾度も歴史の重圧に踏みにじられ、いまもなお「琉球処分」に似た差別の重圧にある沖縄の民の、その芯にある静かな祈り、しかしながらうつむくのではなく、未来への希望へ向かって面を挙げてその祈りを放つような心に染みるものとなっている。

           
             右側、バンダナ姿がおりざさん

 その思いは、このCDをリリースするにあたって彼女の以下のような言葉にみてとれる。
「『命どぅ宝』という思いは
 言葉では語りつくすことができない陰影をもっています
 だからこそ私はこの言葉をタイトルにし
 リフレインにして祈るしかありませんでした」

       

 さて、私との出会いであるが、SNSで出会ってからもう10年にはなるだろう。岐阜と沖縄という離れた距離にありながら、彼女とはリアルに二度出会っている。

 一度目はもう数年以上前遡るが、彼女が友人のところを訪れた帰途、伊吹山のイヌワシを見たいというので私がアッシー君の役目を仰せつかったのだ。その折は、残念ながら天候の悪化で彼女の願いは叶えられなかったが、長浜を散策し、荒れ模様の琵琶湖を見るなど、親交を温めることができた。

       

 二度目の出会いは昨秋、沖縄へ招かれた折だった。三重県在住のS夫妻ともども、三日間の沖縄の旅だったが、その間、ずーっとおりざさんが案内をかってでてくれた。
 ヤンバルの森、珊瑚礁の海、破壊されようとしている辺野古の海、沖縄戦の凄惨を今に留めるチビチリガマなどの戦跡、そして祈りの地・平和祈念公園などなどの訪問は、沖縄訪問を物見遊山で終わらせたくないという私のわがままをきいてくれたおりざさんの行き届いた配慮だった。

       

 最後の夜、那覇でのカラオケで、おりざさんの生歌を聴くことができた。流石にグランドチャンピオン、その歌唱力は圧倒的であった。文句なしにうまいのだ。

       
           右側小さく写っているのがおりざさん

 しかし、今回、CDになったものをじっくり聴いて、その時とは印象が変わり、じつにしんみり聴かせる歌だと思っている。
 カラオケの場合は、ひとのもち歌で、いわゆるバエル歌が選曲されていたからだろうが、このCDは違う。いうならば、祈りの言葉を内側から丁寧になぞるようにして彼女自身の情感で表現しているのだ。

https://www.youtube.com/watch?v=wwjb8wChELA

 添付したYouTubeは、沖縄のFM局にゲスト出演した折のおりざさんをとらえているが、収録風景を収録するということで、残念ながら歌の部分は不鮮明である。

 この歌、本人も書いているが、縁あって玉城デニー知事の手元へも届いているようだ。沖縄の祈りを洗練された表現で歌い上げたこの歌が、来年の沖縄慰霊祭を飾るような歌として聴かれ、歌われ、広げられることを願わずにはいられない。
 
 お求め、お問い合わせは ☎ 070ー3803ー8529 OFFICEおりざまで。
 価格は1,000円&送料などです。

  写真は昨秋、おりざさんの案内で沖縄を散策した折のもの

 

 


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