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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

有朋自遠方来 不亦楽

2010-05-10 03:58:52 | 写真とおしゃべり
 まさに、「朋有り、遠方より来たる。亦た楽し からずや」ですね。

    
              金華山中の緑陰
 
 ネットで知り合い、交際が続く友人たちが、愛知県や三重県からわざわざ岐阜まで来てくれました。男女二名ずつです。
 ネット上の友人といっても昨日今日知り合った人たちではありません。もう十年以上前、私が居酒屋をやっていた頃からの知り合いです。そのうちの一人は、ネット以前、まだ彼が学生時代ということですから、三〇年以上前に私の店に来たことがある人です。

    
         斎藤道三、織田信長の居城だった岐阜城

 もちろん、会うのは今日がはじめてではありません。お互いに何度も会って気心を知り合った者同士の関係です。
 それだけに、遠来の友に楽しんでもらえたらとホスト役としてはいろいろ考えあぐねました。しかし、案ずるより産むが易しで、いざ顔をつきあわせて一緒にあちこち行ってみると、なんのことはない、一番楽しい思いをしたのは私ではないかと思うくらい「お役目」など忘れて楽しむことが出来ました。

       
          岐阜城の石垣 平地の城とは石が違う

 この友人たちが来てくれなかったらほとんど行かなかったところへも行きました。そのひとつが金華山頂の岐阜城です。
 若くて子供が小さい頃には、毎年、麓から自分の足で登りました。今回はロープウエイを使う予定でした。しかし、この歳になってからはということで、地元の同年配の友人に相談しました。
 彼曰く、「ゲストは若そうだから大丈夫だが、おまえはロープウエイの駅から山頂までだってきついぞ。膝が笑って恥をかくからやめとけ」との忠告。

    
           天守閣から東南(犬山)方面を臨む

 それでも行きました。
 もし、途中でダウンしたら、「私はここで待っているから、あなたたちでいっといで」というつもりでした。

 結果として、顔は終始笑っていましたが、膝は笑いませんでした。
 私の膝は、かの友人の心配に反して、気むずかしくて容易に笑ったりはしなかったのです。もちろん、同行の友人たちに恵まれて、気分よく体が動いたことにもよります。

       
           板垣死すとも観光客よ来たれ!

 そんはわけで、汗ばむくらいの天候にも恵まれ、初夏の自然と散策を満喫することが出来ました。その後も順調で、結構歩き、うまい酒を酌み交わし、タイムリミットまで楽しむことが出来ました。

 この友人たちとは、おそらく二世代ぐらい年齢差があります。
 でも、それを感じることなく私自身が楽しむことが出来た一日でした。
 まさに「朋有り、遠方より来たる。亦た楽し からずや」でした。
 


       
           奈良の大仏に次ぐ大きさの岐阜大仏




コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (冠山)
2010-05-10 23:20:52
有朋自遠方来… 羨ましいです。ある時代をともに語る友をもつのは、その人徳にもよる。ほんとうに羨ましい。今日は新聞の訃報欄で60年前の友の名をみつけて、その時代の語れそうな友人を思い出して電話してみたけどなかなかたどれなく、それはわが身の至らなさに因ありとかみしめ、寂しい思いをしただけにじつに羨ましい。
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Unknown (さんこ)
2010-05-11 09:29:09
私たちも、美しい岐阜城の下の公園など散策して、
楽しいひと時だったのを、思い出しています。そのせつは、有り難うございました。
鳥見の人は、少し違ったコースで、金華山に登り、
鷹の渡りを見に行きます。
 山や川の美しいところを、ふるさとに持つ人は、
それだけで、豊ですね。
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Unknown (六文錢)
2010-05-11 15:05:00
>冠山さん
 利害関係もなく、また競い合う関係でもなく、互いに全く違う世界で生計を立てていて、互いの世界の話に耳を傾けるという関係も良いものです。
 そんなに頻繁に会うのでもないことがかえってよいのかも知れません。
 しばらくすると、あいつ最近どうしているかなとふと気になるといった感じです。

>さんこさん
 私も若い頃はいくつかある登山コースのうち難関といわれるルートをわざわざ選んで登ったこともありますし、近年までロープウエイというものにも乗らず、麓から歩いていました。
 しかし、今はもうダメです。
 そういえば、この山の上を悠々と旋回しているタカを見たことがあります。
 尾羽がまっすぐか切れ込んでいるのがトビで、まあるくなっているのがタカだと教えてくれたのは、そのとき一緒に登ったひとでした。
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