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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

「日はつれなくも」六の時事川柳

2007-09-16 14:42:36 | 川柳日記

  あかあかと日はつれなくも秋の風  芭蕉

 今頃になるとこの句を思い出す。日中はまだまだ暑いけれど、どことなく秋の気配が、ということであろう。
 この句は多分、以下の歌を念頭に置いたものだと思う。

 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる                                      藤原敏行  

 しかし、何となく、前者の芭蕉の句の方がリアリティがあるような気がするのだ。
 それはおそらく、「あかあかという日」と「秋の風」という鮮明な対比がもたらす効果であるかもしれない。
 この対比により、同じような情景でも、芭蕉の句の方が動的に感じられるのだ。

 門外漢の知ったかぶりはこの辺にして、私自身が見つけた秋の気配を載せることにしよう。

 

 この銀杏は名古屋駅付近の路上で見かけたものだが、「エッ、もう?」という感がして見上げると、どういう訳かひと枝だけ色づきはじめているのだった。
 季節に敏感な枝と、そうでない枝が一本の樹のなかで同棲しているのだろうか。

    
 
 これは名古屋のテレビ塔の夕景であるが、やはりどことなく秋の気配が漂う。

 


 最後は、全く関係ないが、某所で見つけた鳩の巣である。こうして樹木に巣を作るのはキジバトであろう。
 どうやら、抱卵している様子。無事に雛がかえればいいが・・。







<今週の川柳もどき> 07.9.16

 三代目二代目三代目
 政策は次ページまずは血統書
 始めから結果が見えてつまらない
  (自民総裁選)

 会社員と名乗られるのも腹が立つ
  (国交相公務員身分隠して献金

 共産が自民を越えている不思議
  (昨年の政党収入、共・282億
   自・262億、民・125億


 混乱はイランのせいと八つ当たり
  (ブッシュ、イラン空爆の前哨?)

 北極海横切ってゆく船遊び
  (氷なく新航路開設

 日本を見下ろすようなビルが建つ
  (上海、101階、492メートル






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