私がここで12月20日に取り上げたオランダ在住モーレンカンプふゆこさんの句集、『定本 風鈴白夜』が、『朝日新聞』の今年の最終の「天声人語」で紹介されていました。
そして、私もその記事を書いた際、注目した句
寒灯火曲がってしまった曲がり角
が取り上げられていました。
こうして、友人の作品が注目されることはとても嬉しいことです。
ただし、この句をひと通りに解釈した後、さらに拡大解釈してご政道向きの話に結びつけているのはこの欄の特色として致し方無いだろうととは思うのですが、実際には、この「曲がり角」は「民主党から自民党」といった世俗性をはるかに越えて人間実存の問題に迫るものであることをいい添えたい気も致します。
何はともあれ、今年最後の快事ではあったことは事実です。
ふゆこさんがこちらよりはるかに寒いオランダの地で、いいお年を迎えられますよう祈ります。
この坂どこへ 行くのでしょうか
行くは征く逝く そういういうことと
ぼんやり承知の 坂なれど
どうにもならない 坂なのでしょうか
原発については事故前までのようで、それを福島視察の直後に言明するなどしていますが、軍事大国の確立ともなれば一挙に「富国強兵」時代にもなりかねません。