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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

あなたな何を? 10年前の世相から・・・。

2013-10-29 02:20:17 | 想い出を掘り起こす
 以下はちょうど10年前に私があるミニコミ紙に書いた時事川柳入りの落語のようなものです。あんまり今と世相は変わっていませんね。

 後半に出てくる自民党の総裁選挙ですが、「ライオンと亀」というのは小泉氏と亀井静香氏のことです。「橋下さんち」とあるのは当時の最大派閥であった橋本派のことです。

 またこの年、セリーグは18年ぶりに阪神が優勝し、2位が中日でした。とはいえ、その差は14.5ゲーム。9月途中で中日の山田監督は休養となり、さらにシーズン後、落合博満氏の監督就任が決まりました。

 なお、前半に出てくる「炎上」というのは昨今のブログの炎上ではなく、火災という意味です。

 ところで、その頃、あなたは何をしていましたか?

           

熊 ちわっ、と。おや、新聞とにらめっこかい。
六 いや、なんだか血なまぐさい事件が多いような気がしてさ。
      今日もまた血がしたたっている紙面
熊 そういえば、最近のもの盗りも荒っぽいのが多いな。
      盗る前に殺してしまえホトトギス
六 なんだい、そのホトトギスってのは。
熊 信長より気が短いってことさ。

六 爆発だとか炎上なんてのも多いね。とくに名古屋近辺でさ。
熊 リサイクル型のゴミ燃料発電所が燃えちゃったな。
      人命とカネだけ燃やし電気こず
六 かえって環境を汚染したりして。
      環境に優しく環境破壊する
熊 結論として明らかになったのはこうさ。
      また一つ公共事業のおおまかさ

六 そういえば「北」の国を巡る六カ国協議もそう簡単にいきそうにないね。
      丸くなるにはまだ角が六つあり
熊 よくわからんのは、こんな状況だよ。
      核非難する国もまた核をもつ
六 強硬な人たちがいて、安易な取引はするななんていってるね。
熊 でも、あんまり突っ張るのもな。
      取り引きでいいその結果平和なら
  まあ、話し合いが継続するだけよかったということか。

六 ところで、この号がでる頃は自民党の総裁選挙が終わってるね。
熊 ライオンと亀とドングリの背比べかい。
六 橋本さんちは結局統一候補出せなかったようだね。
      長老はドングリどもを束ねかね
熊 タマもいないしな。
      人材がいそうでいない大所帯
六 いや、志の問題もあると思うな。
      数とカネ余って理念ちと不足
熊 景気の方はどうかな。失業率がやや改善されたといってるが。
六 これ以上もうリストラ出来なくなったんじゃあないかなあ。
      ぜい肉がなくてリストラ底をつく

熊 ところでいよいよ決まったね、阪神の優勝(18年ぶり)。
      十八年前は私も若かった
六 久しぶりだもんな。
      濁点が勝者敗者の別れ道
熊 なんだいそりゃあ。
六 トラドラさ。

熊 さてっと、深まりゆく秋を楽しまなくっちゃあ。
六 そうだね。
      盃を今宵交わさんメールする
  あれっ、どうしたの、自分の鼻に指当てたりして。かゆいのかい。
熊 メールだとか何だとか面倒なこといわなくっても、ここにいるだろう。
  ほら、立派な飲み友達がさ。
六 どこが立派なんだい。
熊 飲みっぷりと勘定の時の逃げ足。
六 ・・・・・・・。



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4 コメント

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Unknown (さんこ)
2013-10-30 10:07:28
面白く、またこの社会の変わらなさに歯ぎしりする思いで拝読しました。
次は、この欄をお借りして、言語、多和田葉子さんなどに興味をお持ちであろう六文銭さんにお知らせです。11月2日、名市大、滝子キャンパスにおいて、
多和田葉子さん他著名らしき?作家が集まって、
「越境作家シンポジュウム~文学における間文化性」というものを開催するそうです。
入場無料、予約も不要、とあります。
よかったらどうぞ。10:30~12:30と13:30~18:00.
インターネットで、ご覧下さい。我々の教養部のあった跡ですね。おせっかいは無視してかまいませんよ。
返信する
Unknown (maotouying)
2013-10-30 10:17:01
10年前、私は北京で“語学留学生”をしていました。中国語の勉強が大目的ではなく、2,3年中国に滞在しようと思ったら、留学生という方法が最も確実で安価だったからに過ぎません。その頃は、今のような生活は、もちろん考えてもみませんでした。

そして10年前、私は大変な事態の真っ只中にいたのです。中国だけでも800人近い死者を出し、世界を震撼させたSARSの発生が、2002年冬、そして2003年の7月に終息宣言されるまで、もうそれはさまざまなことがあり、いろんなものを見聞きして来ました。

留学生は、まず韓国人が集団で帰国し、次いで日本人、ヨーロッパ人、最後に残ったのがアメリカ人くらいで(彼らは集団行動をとらず、遠いので一度帰国するともう来られないから)、学校はもちろん閉鎖、私が住んでいた教職員住宅の、窓からよく見える部屋でも患者が出て、ここも出入りには許可が必要になりました。

それでも、身の危険より好奇心が勝つ私は、頻繁に街に出たのですが、地下鉄車両は私ひとり、天安門広場にも観光客ほぼゼロで、まったく“武装なき戒厳令”状態でした。

町を走るメイン道路にもほとんど車の姿がなく、まるで飛行場の滑走路のようで、「ああ、北京もこれで終わった」とも思ったものですが、あれから10年ですか、はやいものですね。
返信する
Unknown (六文錢)
2013-10-30 17:31:18
>さんこさん
 お知らせありがとうございました。
 ネットでも詳細を確認いたしました。
 私は運の悪い男です。
 当日、午前中は地域の会合で抜けられません。
 また、夕方からは名古屋での集まりです。
 その間を縫ってでもと思って時間などの詳細を調べたのですが、多和田さんのお話は2:30からでちょっと間に合わないようです。

 運が悪いといえば、つい最近も、疎開していて5年生までいた大垣の国民学校→小学校から、同窓会の招待を頂いたのですが、その日がどんぴしゃり、運転免許更新のための高齢者用講習と重なってしまいました。4分の3世紀を生き抜いてきたかつての鼻たれたちに会いたかったのに・・・。

 この歳になり、さして用件は多くないのにどうしてこうもいろいろと重なってしまうのでしょう。
 やっぱり日頃の心がけかなぁ。

 そんなわけで、せっかくのお知らせにもかかわらず、行くことができません。これに懲りず、また面白そうな催しがありましたらお知らせください。
返信する
Unknown (六文錢)
2013-10-30 17:44:16
>maotouyingさん
 そういえばその頃からあなたの北京だよりを読んでいましたね。胡同の話や、それらがなくなりつつある様子を読んだ覚えがあります。
 SARSというのはコロナウィルスのことですね。
 中国で結構広まったという話は覚えていますが、地下鉄や天安門広場がそれほどまでだったとは。
 
 詳しくは書きませんが、天安門近辺も穏やかならぬ様相になってきましたね。
 私が行った時の人混みからすると、あれだけの死者で済んだのが不思議なほどです。
返信する

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