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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

若者たちの選挙行動について

2016-07-12 02:02:19 | 日記
  写真は最近のもの 内容には関係ありません。

 今回の選挙から18歳以上に選挙権が与えられ、その数は全国で240万人という。
 それがもたらす変化はあるのだろうかと関心があった。
 しかし、その影響はほとんどなかっといえる。
 どういうことかというと、出口調査などによると、彼らの投票パターン=支持政党の分布などは成人のそれとほとんど変わりなかったというからである。

            
 
 その意味では私の勘はあたっていた。
 というのは、当初、18歳以上の選挙権が与えられると聞いたとき、今の若者は政権与党に舐められているなと思ったからだ。なぜそう思ったかというと、私がその歳であった60年前には、保守系の政権党は決して若者に選挙権を与えようなどとは思わなかったに違いないと思ったからだ。
 
 
            

 その頃の大学生の間では、保守系の政党支持はほんとうに極小で、それを公言しようものなら馬鹿にされかねなかったからだ。当時の各種選挙の分析からでも、保守系支持は年齢層が高いほど多く、若者はそうではなかった。
 だから、まったく不穏な話であるが、老人が徐々に亡くなれば必然的に革新化するかのようにすら思われたのだった。

            

 それが逆転したのはおそらく1980年代だと思われる。
 この頃、東大でも京大でも、政党支持率第一位は自民党になったのであった。この背景には、かつては貧乏人の子が一生懸命勉強して国公立に入ったのに、この頃には、小、中、高の段階から、存分な教育投資をされた者たちがしめるようになってきたからだと思われる。
 以来30年余、これなら選挙権をやってもいいだろうという政権の判断のなかでの選挙権年齢が引き下げられたのである。

            

 その意味ではいまや事態は逆転している。アンチ保守の集会などには老人が多いという現状に、たまたま来た若者は違和感を覚えるかもしれないほどである。

 ただし、私は、若者たちが保守・革新という旧式な図式のなかでいずれかを選択すべきだとは思っていない。あなたたちこそ私が生きることはない未来を生きるのであるから、既存の政治的な図式にとらわれず、自由な判断をして欲しいと思っている。
 ただし、その判断が、自分と他者を巻き込んだものであるということをくれぐれも考えてほしい。

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