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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

六の時事川柳と朝青龍

2007-08-12 17:05:59 | 川柳日記
<今週の川柳もどき> 07.8.12

 衣装より中味を吟味して欲しい
  (国会でクールビズ論争)

 それでもまだ三分の二が納めてる
  (昨年の国民年金納付率66.3%)

 当分は九段坂にも近寄れず
  (8・15閣僚参拝取りやめ

 靖国にあらず御霊は千の風

 いろいろと取りざたされる岐阜一区
  (野田議員事務所御難、私の地元)

 アメリカで何やら派手な大はしゃぎ
  (小池防衛相、次期首相?)

 親方も精神治療いる気配
  (高砂親方、何となく不安定


          

朝青龍問題に思う
 
 朝青龍は軽率だったし、その責任も負うべきです。ただし、マスコミの常だが、尻馬に乗ったバッシングがいささかひどすぎるのではないでしょうか。

 モンゴルでサッカーに興じていたとのことですが、JANJANネット新聞によれば、その真相は以下のようなものです。
 
 サッカーの試合に出たわけではない。どうやらモンゴル政府主催のチャリティ・イベントが開催され、その主役は中田英寿だった。朝青龍が帰国しているということをモンゴル政府が知り、出場を要請。了承した朝青龍がイベントに顔を見せ、10分余り中田とともにサッカーをやる格好をしただけのようだ。
 その後朝青龍は、「朝青龍基金」からのプレゼントを子供たちに配った。「基金」はモンゴルでのチャリティ活動のため、朝青龍が設立していたものである。立派な社会貢献ではないか。
(引用ここまで)

 にもかかわらず、これがこんなに大騒ぎになったのは、朝青龍のこれまでの挙動などが累積された処罰なのでしょう。それはそれで仕方のない面があると思います。

 ただし、以下の件は心すべきであろうと思うのです。

1)この問題は、朝青龍問題であると同時に「日本相撲協会問題」でもあります。
 それをないがしろにし、横綱のスペアーが出来たからといっていきなり高飛車になるのはいかがなものでしょうか?協会のこれまでのだらしなさは問われなくていいのでしょうか?

2)朝青龍が外国人力士であり、しかもアジアの小国の出であることでバッシングが強まってはいないでしょうか?
 その背後に、民族差別やショービニズムが隠れていはしないでしょうか?

3)今なお、角界随一の実力者に対するいわれなきうっぷん晴らしがありはしないでしょうか?
 現在の北の湖理事長が現役時代、あまりの強さにいわれなき悪役として扱われたことがあったのを思い起こすべきでしょう。

4)国技とか相撲道とかいったスポーツ本来からいささか逸脱した倫理観に縛られすぎてはいなでしょうか?スポーツである以上、スポーツマンシップが尊重されるべきことは当然としても、それ以上の何か神秘的な価値に引きずられてはいないかと思うのです?

 私は、朝青龍がこの間の挙動を反省し、裁定を無事クリアーした上で、再び強い横綱として土俵に姿を見せることを望みます
 また、相撲協会は、変な外人枠や、余計な倫理観を取り除き、さらに開かれた道を進む以外に生き残る道がないことを知るべきだとも思います。名古屋場所での新人検査が遂に0人であったことをどう受け止めているのでしょうか

 私のいう開かれた道の先には、オリンピック競技への展望があるかもしれないと思うのです。

 念のために申し添えますが、私は朝青龍のファンではありません
 その朝青龍に、完膚無きまでに負け続けている琴光喜のファンなのです(お前、27回も同じ相手に負けるなよ!)。
 ただし、この数年間、だらしのない大関陣を尻目に、一人で角界を背負ってきた朝青龍に感謝していることは事実です。





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