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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

師走の庭にて

2016-12-14 10:39:52 | 日記
 彼女が逝ってから20日余、この間、庭の草木に注意を払うことは全くなかった。冬の時期、水やりの必要はほとんどなかったのと、数日に一度の割合で降雨があったのとで、枯れたりしたものはなかった。
 あらためてそれら草木を見やると、落葉するものは裸になり、紅葉するものはそれなりに染まっている。
 わが家には一重咲きの黄色い菊しかないが、それらはもすっかり終わっていた。
          
 もう半世紀前に山から採ってきて植えたアケビは、最初の2年ほど実をつけたが、その後は他の木に巻き付くのみでうっとおしのでほとんど退治したが、一株だけ、新芽を切って伸びないようにし、盆栽風に育てているものがある。
 それが面白い色に紅葉していた。
           
 水仙の葉はあちこちに出ているが、山土で痩せているせいで、花をつけるものは少ない。
 一輪(といってもこの花はだいたい二輪でセットだが)咲いているのを見つけた。
 この花は、彼女の好きな花で、いつも摘んできては一輪挿しにして台所の窓際に飾っていた。
           
 まだ一輪のみなので、もう少し咲いたら、やはり一輪挿しにしてやろうと思っている。


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2 コメント

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全てが思い出に (さんこ)
2016-12-14 10:55:24
アケビの葉がとても綺麗にモダンな模様で紅葉していますね。

水仙も早く咲きましたね。何を見ても、どこへ行っても、想い出が甦るのでしょう。心ゆくまで、思い出してあげてくださいね。45
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具体的なものとの結びつき (六文銭)
2016-12-14 11:18:57
 日常はしなければならない雑事に追われていて、いちいち感傷にふけることはないのですが、彼女と関わりのあった具体的なものを観るといろいろ喚起されてくるものがあります。
 もう思い出の中にしか生きてはいないのですから、想起してやることでしかつながりようがないのですね。
 残された日記などを読む中で、あらためて彼女への負い目や責任のようなものも感じていますし・・・。
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