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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ナンキンハゼに逢った。

2016-12-12 21:51:11 | 日記
 久々に県図書館へ行った。
 道ひとつ隔てた県美術館南門前のナンキンハゼの樹に逢った。
 20年近く四季折々にウオッチングしてきた樹だから「私のナンキンハゼ」とでもいうべき樹だ。
               
 この前きたときはまだ緑色の果皮に包まれていた実が、すっかり弾けて、真珠のような白い球状になって枝々にびっしりとついている。
 あいにく到着したのが4時過ぎだったので、白い真珠の群れは撮れなかったが、枝につく球状のものはご覧いただけると思う。
            
 ひとしきり眺めてから、目的の図書館へ。
 ここのところのショックとゴタゴタで読書意欲はまだない。それでも来たのは、返済期限が来たものがあったからだ。当面読めそうもないものは未読のまま返却する。
 三割がた読んだ500ページの専門書は借り継ぐことにした。これはなんとか読み切って、1月末の締切りの小論を書くのにに間に合わせたいからだ。
 新しい本は借りなかった。記憶する限り、図書館へ来て新しい本を借りなかったのはこれがはじめてだと思う。
               
 図書館を出たら、すっかり暮れきっていた。
 ナンキンハゼの樹は、もう夕闇のなかに溶け込んでいて、枝の間から夕月を臨むことができた。
 
 今年の初め頃だったろうか、ここへ彼女を乗せてきて、このナンキンハゼと引き合わせたのは。その折、とくに彼女から感想を聞くことはなかった。 

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