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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

近頃私の花だより 

2013-05-02 17:24:17 | 花便り&花をめぐって
 木枯らしのような風が電線を鳴らして吹き抜けるなか、用件で出掛けた折に見かけた花の姿です。

         

 まずはわが家のバス通に面したツツジ。ほぼ咲きそろいました。
 でも花が終わったら向こうに出ている木ともども、枝を払わないといけませんね。
 このすぐ脇をバスが通るのですから。

         

 続いてだいこんの花の群落です。
 遠くからみると白い花の山が盛り上がっています。
 一番高いのはゆうに2メートルを越えています。

         

 可哀想に、これも花なのですが、無残や枕を並べて討ち死にです。
 でも、自ら供養するでしょう。
 なにせ、ネギ坊主というくらいですから。

         

 これは、通称アカメガシ(和名:ベニカナメモチ)の花です。
 この花、近くでマジマジと見たことはあまりないのですが、なんと清楚で淡麗なことでしょう。
 この花を見ていたら、昔の思い出や郷愁のようなものが喉元までこみ上げてきたのですが、それが何だったのかは思い出せません。
 
 きっとそんなものはなんにもなくて、ただその美しさが私の繊細で純真な心にちょっとした波紋をもたらしたのでしょう(ここは笑うところではありません。本人はいたってまじめにそう思っているのですから)。
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2 コメント

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Unknown (只今)
2013-05-02 18:49:11
 ●半可通三題
★私にとっての〈だいこんの花〉は、
啄木の「宗次郎におかねが泣きて口説き居り/大根の花白き夕ぐれ」であったり
 向田邦子の本にある「妻を娶るならだいこんの花のような人」でありますが、 
 寄り添っての群落の花は…。

★「乗り越したらしき風景葱坊主」
 上句は、東横線車中で詠んだものですが、 
 下車すべき駅の「武蔵小杉」は今、土地価格上昇率日本一とかで高層建築林立も、60年前の沿線はまだ田園風景が続いていました。

★だいこんの花も葱坊主も、俳句の季語は「春」も、
 「かなめもち」は「金目黐」「要の花」として「夏」の季語になっているようです。
 「目立たざる要の花を眺めかな 虚子」 
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Unknown (六文錢)
2013-05-03 03:29:19
>只今さん
 「宗次郎」のうた、啄木にしては艶っぽいなと思っていましたが、この「口説き」は色恋沙汰ではなくて浄瑠璃の口説きのように繰り返し訴えることのようですね。しかも、おかねさんは生活苦を訴え、酒を控えるように口説いているようです。

 「乗り越したらしき風景葱坊主」は只今さんのお作ですね。
 地図で検索したら、「武蔵小杉」はJRと東急がクロスするところで、もはや、ネギ坊主を見ることはできないでしょうね。

 「金目黐」の句を検索したら、こんなものを見つけました。

    悲しみの紅要黐つぼむかな   征夫
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