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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

遅い田植えが終わった 入院前の屋外の記録

2023-06-11 17:23:17 | 写真とおしゃべり

 明日から入院。
 あまり野外に出られなくなるから、そのへんで少々。

 豆苗の食べ残しで育てた絹さやエンドウ、今年は豊作だった。数本分の実だったが、スーパーで買う分の3~4回分は穫れた。しかも、豆の香が強く感じられる美味であった。
 そのエンドウもついに終幕を迎えた。私の入院に合わせて終わるなんてなんと憂いやつであることよ。

          

 この辺の田植えがやっと始まった。県産米「ハツシモ」が主で、その名のように霜が降りる頃収穫という遅場米である。各米粒は大きく、あまり粘りはないサラッとした炊きあがりである。
 ある寿司屋の親父が、これは寿司にピッタリの米だと絶賛していた。
 地産地消、私もこれを食している。

          

 ところでこの辺の田、埋め立てが進み、住宅やビルに囲まれて可哀想なくらい狭っ苦しい感がある。かつてはのびのびとし他田園風景だったのに、いまや、田の方が押され気味である。

 そんなふうだから、田へやる水もかつてのよう自然な流水、ようするに田を囲む小川ではない。それらはすべてコンクリート製のU字溝に取って代わられ、しかももう自然の流水はないから一年のうち半分以上は干上がっていて、必要なときのみ大型のポンプで地下水を汲み上げて給水する仕組みだ。

 結果として、小型の魚類や水生昆虫は見事に絶滅した。私がここへ来た頃、田植えを終えた田に、群れていた小ブナやメダカ、ドジョウなどは姿を消して久しい。ミズスマシやゲンゴロウ、アメンボ、タガメも絶滅した。比較的遅くまで粘ってたアメリカザリガニも姿を消した。ついでながら、イナゴももういない。

       

 かつて田は、そうした他の生物群との共生のなかにあった。いまや純粋栽培されている稲の朋輩は農薬だけであろう。
 勢いよく吹き出すポンプの水は、そうした今様の稲作を象徴するかに思われる。

 おまけの写真は、今日作った余り物を集めた冷やし中華。

       

 では、手術と入院、行ってまいります。

コメント (1)
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