写真はJR岐阜駅のバスターミナルの中にある小公園で撮ったねむの木の蕾である。これが開くと、赤と白のグラデーション、つまりピンクの可憐な花になる。
1944年から50年まで疎開していた大垣の西はずれの郊外には、この木が沢山自生していて、私たち子どもは、この葉を採って、「ネム、ネム、ネムレ」と唱え、葉をさっと撫で付けると、それが見事にピタッと閉じるのを、まるで自分が魔法使いになったように感じで遊んだものだ。
ねむの木の漢字表記は「合歓の木」である。合歓・・・・そう、至上の歓びをともにすること。なんとセクシャルなネーミングではないか。
老いてなお、この木や花を愛するのは、かつて合歓のうちにあった人たちへの拭い難い追憶があるからだ。逝ってしまった人も含めて。
これは昨年6月中旬、同じ場所で撮ったもの
だから、おまじないのように、ご祈祷のように、レクイエムのようにささやき続ける。
ネム・ネム・ネムレ~ ・・・・
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