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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ものぐさ者の散歩道から 

2018-12-02 15:09:42 | 写真とおしゃべり
 最近はあまり歩いていない。
 歩くといえばウォーキングなのだろうが、歩くために歩くということはしたことがない。散歩も好きなのだが、散歩のための散歩ということもしたことがない。

     *1

 近所へちょっとした買い物にでかけたり、郵便物を出しに行く際に、時間がある折にはちょっと遠回りしてそこいらを歩き回る。これをかってに散歩と称している。

         *2

 だから、コースもその折に出向いた先の延長だからまちまちである。ただし、ある種の傾向はある。いうならば、今やこの近辺から失われようとしている風物をこのマナコに焼き付けておきたいといったことになるかもしれない。

     *3

 半世紀以上前、この辺は田畑をベースとした地域に人工の構築物が点在するという感じであった。今やそれが逆転し、すっかり市街地化したなかにかつての田園風景が点在することとなってしまった。
 私の散歩コースは、今や希少化しつつあるその田園の名残りを探索することである。

     *4

 よく誤解されるが、田園はまったき自然ではない。山地から流れ出た水を田にひき、それを潤した水を川に返して海に至るという日本の農耕文化が産み出した伝統的な人造風景なのである。
 それは、荒ぶる水の力を矯め、豊かな稔りをもたらす循環を産み出し、大地とともに生きるこの国の民たちの原風景にまでなった。

     *5

 したがって、その風景が消えるということはこの国の産業構造が変遷してきたことの指標だともいえる。

     *6 

 おっと・・・・どんどん脱線してきた。
 ここに掲げた写真は、過日、はがきを出しに行った折に遠回りをして帰った=私の概念では散歩をした際に撮ったものである。
 以下にそのキャプションを載せておく。


*1 ユンボの置かれた空き地。これは住宅が建ってしまって、わが家から見えなくなってしまった田んぼのオーナーの所有物。数年前まではこれが動くのを見ていたが最近は見ていない。いまでも動くのだろうか。

*2 こんなところにという紅葉風景。昔ながらの農家の裏に広がる空き地。

*3 美しい葉をもつ竹。「業平竹」というのだそうだ。その名も優雅。

*4 紅葉やススキは逆光がきれいなようだ。

*5 柑橘類の小物、キンカン。ここ何年もおせちに入れているが、今度も手に入るだろうか。

*6 こちらは、ひとつひとつが私の顔ほどもある巨大な柑橘類。ひょっとしたらザボンかな。
   鬼柚子ではない。 


 
 
コメント
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