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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

花から新緑へ マサキとともに半世紀

2016-04-05 15:01:24 | 花便り&花をめぐって
 一週間ほど前の開花宣言が2,3日前の満開宣言、そしてもう花筏や花絨毯の季節に。
 めぐる季節は早い。とりわけこの歳になると、季節は急き立てるようにやってきて、一段と濃い老いを私に刻印し続ける。
 
 もちろん為す術はない。ただ、それをも私の生の瞬間々々の一期一会として愛でるほかはない。そう居直ると、季節の変動によってスライド写真のようによぎってゆく風物が、より深い味わいとある種の愛おしさを伴って私に迫っているようにも思える。

    
               
                  これらはいずれも昨年末に撮したもの
 
 私の二階の部屋の目の前のマサキの樹はもう完全に若葉に生え変わった。この樹の新緑は本当に鮮やかだ。もう少しすると、緑がより深くなり、同時に、いくぶんメタリックな輝きをもつようになる。
 よく見ると、もうかわいい花の蕾を抱え込んでいるのが分かる。

    
   
                   これらは4月5日に撮したもの
 
 そう、私がこの木を植えたのはここに移り住んだのと同時ぐらいだから、もう半世紀前になる。あの頃は何を考えていたのだろうか。世間に完全に背を向けていたわけではないが、若干、斜に構えていてかなりシニカルになっていた時期だ。

 午後になってキジバトが遊びにやってきた。
 今年も巣をかけてくれると嬉しいのだが。
コメント
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