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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

桜並木の下の通院・・・そして、三線ライブ

2016-02-25 14:03:30 | 日記
 骨折手術をしてからちょうど一ヶ月、まだ不自由はしているが、傷も次第に癒え、あとは日にち薬だろう。とはいえ、当分の通院は続くし、まだまだ無理は禁物だ。
 病院への道をもう何回通っただろう。
 
 はじめ、やっとほころび始めていた梅が、今や満開となり、木によっては終わり始めたものもある。
 代わって、桜の蕾がそれとわかるほどになってきた。この辺りの開花予想は、3月の25日ぐらいというからあと一ヶ月もすればこれらがほころぶこととなる。
 そうそう、梅の花ばかり強調してきたが、実際には川沿いの桜並木の下を通院しているのだ。

  

 医師の指示は、この間あまり使っていない左腕の筋肉などが硬化している可能性があるので、無理をしない程度に積極的に動かすようにとのこと。確かに、つい庇って恐る恐るだった動きのなかでは、筋肉も萎縮しているだろう。
 上方や前方に左腕を精一杯伸ばしてみる。何となく、メリメリメリッと筋肉がほぐれていく感がある。

 病院を出て、岐阜の中心部、柳ケ瀬に至る。
 ここで名古屋からくる若い旧友と落ちあい、最近彼がハマっているという三線のライブにゆくのだ。
 骨折直前に約束したのだが、その後の事態で一度はキャンセルも考えたものの、まあなんとかなるだろうと思っていたら、それに出るぐらいの条件は満たされることとなった。
 ただし、ライブなのに拍手ができない。右手で膝を叩いて済ますことにする。

 待たされて、おまけに携帯が通じないというアクシデントもあったが、なんとか落ち合って会場へ。会場はライブハウスではなくフレンチのレストラン。
 フレンチと三線、沖縄音楽とはその取り合わせが面白い。ここのオーナーと今日の出演者・大城節子さんとが懇意で実現したコラボだ。

           

 大城さんは名古屋や岐阜を股にかけて活躍している沖縄出身の女性で、名古屋は栄の「沖縄居酒屋 ゆいゆい」のオーナーであるかたわら、カルチャー・センターで三線を教えたり、この地区のライブハウスへ数多く出演している。

 さてライブだが、50席ほどの店内が満席。沖縄出身の人や彼女と縁があるひとが多いのだろうか、始まる前からあちこちで交歓の輪が。
 まずは「安里屋ユンタ」から。彼女の澄み切った声が店内に広がると、そこはもう南国の気配が漂う。それを皮切りに沖縄各地の歌が次々と。
 私の同行者はそれらをよく知っているようだが、私には聞いたことがあるものとはじめてのものとが代わる代わる聞こえるといった具合。

           

 でもいたって心地よい。泡盛といきたいところだが、強すぎるしここはフレンチの店。赤ワインをちびりちびりと飲みながら、沖縄独特の音階にひたるのもいいものだ。
 ライブの後半は参加者有志の琉球風衣装をまとった人たちを中心とした舞いとアンコール。これがいい。ようするに舞台の上から聴かせる音楽とはまた違った、視聴者参加型の音楽シーンだ。
 ついでながら、アンコールではじめて「オリオンビール」を聴いた。植木等のような軽いノリで、南国ムードいっぱいの歌だった。

 ライブ終了後、出口で客を送り出す彼女に、「よおっ、沖縄のマリア・カラス」と声をかけたら、はにかんだような表情で握手をしてくれた。
 岐阜駅までの帰途、同行者と沖縄の話、基地の話、辺野古の話などを論じながら歩いた。そして、機会があったら、大城さんの店「ゆいゆい」に一緒に行こうといって別れた。

 以下に、彼女の自分の店でのミニ・ライブの模様と、ちょっと改まった舞台でのライブの模様(名古屋今池TOKUZOか?)を貼り付けておく。

 https://www.youtube.com/watch?v=-M4_8MYButM

 https://www.youtube.com/watch?v=3HgIbw6JL_M
コメント
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