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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

遠来の友と逢う 年月のはぐくみ

2010-10-24 00:02:59 | 想い出を掘り起こす
 写真は本文と関係ありません。

 懐かしい人と逢いました。
 かつて私が名古屋でやっていた飲食店でバイトをしてくれていたTという人です。
 仕事っぷりも良くて、なかなか切れるタイプなのでこれはただ者ではないぞと思っていたら、果たせるかな、在学中に起業をしました。当時はしりのIT関連企業でした。
 
 そんなことで、バイトをやめても今度は顧客としてスタッフなど引き連れてきてくれるようになりました。
 まるでサークル活動の延長のように若い男女がわいわいがやがやと賑やかな様子でしたが、その後の情勢の変化のなかでいろいろ紆余曲折があり、深刻な挫折も味わったようです。
 このひとの偉いところは、それでも逃げ出さず、踏みとどまって負債は負債としてリスタートを成し遂げたところです。
 
 その後もその頃の縁で一緒に飲んだり、彼の結婚式に呼んでもらったりしていたのですが、私が名古屋での仕事をやめたのと、彼が仕事の都合で東京へ転居したことなどあって、少し縁遠くなっていました。
 再び接触が始まったのは彼が私のブログにコメントなどくれるようになったからでした。

     
                    22日の夕焼け
 
 その人が岐阜へやってくる機会があり、その奥方共々、久々に逢ったわけです。
 若い頃のある種の気負いのようなものは影を潜めましたが、その代わりどっしりと何でも受けて立つ風格のようなものが感じられました。
 いろいろ面白いアイディアを持っている人で、電子ブックへの登録や蔵書処理などについてのノウハウを聞くことが出来ました。
 近日チャレンジしてみたいと思います。

 若い物知りの友人で、こちらが気兼せず尋ねることが出来る人がいることはいいことです。
 私の年代になると、若い人たちの方が遙かに実践的な情報を持っています。
 しかし、本当に若い人は私たちにそれを伝える術を持っていません。
 ですから、彼らの情報と私たちは隔絶されたままです。
 その点、このT氏のような立場の人は私にとっては貴重な人です。

     
              10月10日に埋め戻した水仙の芽吹き

 IT関連などの仕事をしている人というと何となくがちがちの合理主義者を想定しがちですが、そしてたぶん、仕事の面ではそれは不可欠なのでしょうが、一歩それを離れると彼は自然児です。
 休日には山へ登り海へ潜り、IT関連の仕事に飽きたら、自分で獲ってきた魚を開いて干物にして売る店でもやろうかなどといいます。

 彼がチマチマとした合理主義者ではないことを立証するのは今回の岐阜訪問のいきさつです。
 彼ら夫妻が岐阜を訪れた主たる目的は、二、三日後に控えた奥方の誕生日記念のディナーのために、東京青山の四つ星か三つ星かのレストランのシェフもご推奨という岐阜のとある中華レストランの訪問でした。
 夕刻まで彼らと話し込み、私もその店の前まで一緒に行きましたが、「アラ、こんなところにこんな店が」という感じのところでした。帰ってからネットで調べたら、なるほど、知る人ぞ知るという店のようです。

        
                 同じく水仙の芽吹き

 新幹線に乗り、一泊してまで岐阜の中華レストランへ奥方の誕生祝いのためにディナーに来る、チマチマとした合理主義者に出来る技ではありません。
 ワインアドヴァイザーの資格を持つ奥方の表情が輝いていたことはいうまでもありません。

 ところで偶然ですが、その奥方と私は誕生日が一緒で間もなくです。
 私をどこかのレストランへ連れて行ってくれる人はいませんか?
 え?○○という居酒屋の芋の煮っ転がしがうまい?
 そ、それでもけっこうです。






コメント (4)
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