バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

インフルエンザ診療Next:ワクチン新戦略

2013年02月24日 | 医療 医薬 健康
愛野記念病院名誉院長の松本慶蔵氏に聞く
インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチン併用の時代聞き手;三和 護=日経メディカル別冊編集

愛野記念病院名誉院長(長崎大学名誉教授)の松本慶蔵氏

 日本の肺炎球菌ワクチンの接種率は10%台で、米国の70%に比べると、大きく水をあけられた状況にある。しかし、長きに渡って、高齢者の肺炎球菌ワクチンの普及に尽力してきた愛野記念病院名誉院長(長崎大学名誉教授)の松本慶蔵氏は、今後の接種率は上がっていくとみる。インフルエンザ診療Next.,2012. 9. 12



患者さん由来iPS細胞でアルツハイマー病の病態を解明

2013年02月24日 | 創薬 生化学 薬理学
iPS細胞技術を用いた先制医療開発へ道筋

京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)
長崎大学
科学技術振興機構(JST)

<ポイント>
アルツハイマー病注1)患者さんのiPS細胞注2)を用いて、若年発症および高齢発症どちらも共通に、アミロイドベータ(Aβ)注3)というタンパク質が、細胞内に蓄積するタイプがあることを明らかにした。
細胞内に蓄積したAβは凝集物(Aβオリゴマー注4))となり、細胞内ストレスを引き起こしたがAβ産生阻害剤(BSI注5))もしくはDHA注6)投与によりそのストレスは軽減した。
iPS細胞技術による、疾患の病態解明および創薬研究に加え、「病態を予め予測し、適切な治療を提供する先制医療注7)」への道筋を示した。
プレスリリース 平成25年年2月22日


赤い蛍光試薬で細胞内カルシウムイオンを可視化

2013年02月24日 | 細胞と再生医療
東京大学大学院薬学系研究科の花岡健二郎・准教授らのチームは、カルシウムイオンを赤く光らせて可視化する新しい蛍光試薬を開発した。色の異なる蛍光試薬と併用することで、ラット脳のスライス切片でのカルシウムイオンの濃度変化と脳神経細胞を可視化し、神経細胞が自然に興奮する「自然発火」と呼ばれる現象を捉えることに成功した。今回の開発は、マルチカラーイメージングの可能性を大きく広げるものだという。JST SciencePortal.,2013年2月20日



吸引デバイスを用いたin vivoネイキッド核酸導入技術

2013年02月24日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
 吸引法はDDSキャリアや電気パルスを用いた従来のin vivo核酸導入技術に比べ、汎用性、安全性、簡便性、部位選択性などで優れている。また吸引法で用いる生体組織吸引デバイスは、内視鏡の先端に搭載することが出来るため、低侵襲なin vivo核酸導入法として有用である。さらに吸引デバイスは非常にシンプルな構造であるため、迅速な実用化が期待される。J-Store >> Technical Eye

髄液バイオマーカーを用いたレビー小体型認知症の診断キット

2013年02月24日 | 診断 分析 検査 予防 実験動物

 レビー小体型認知症を的確に臨床診断するために髄液中αシヌクレイン(αS)の簡易測定キットを開発した。レビー小体型認知症(DLB)は、アルツハイマー型認知症(AD)についで頻度の高い認知症であるが、臨床症状や画像所見に多様性があることから臨床診断が難しいことで知られている。  DLB・患者脳にαSが蓄積するという知見に着目し、αS定量がレビー小体型認知症の診断に有用となる可能性を考え、微量の髄液中αSを定量可能なサンドイッチELISAを開発した。DLB患者では、脳脊髄液中αSが有意に低値となることを示し(図)、レビー小体型認知症の臨床診断に本技術が有用である。J-Store >> Technical Eye


革新的脂質代謝改善素材

2013年02月24日 | 酵素・蛋白質・ペプチド・核酸

 血清CHOL低下作用を動物実験で発揮する大豆β-コングリシニン由来の疎水性ペプチドを発見するために、ペプチドアレイを作成し、胆汁酸結合ペプチドを探索した。その結果、我々の発見(Biosci.Biotechnol.Biochem.74:1738-1741 (2010))した胆汁酸結合ペプチドであるVAWWMY(ソイスタチン)と比較してより強い胆汁酸結合ペプチドを数個発見した。J-Store >> Technical Eye

CHO細胞で高速・確実なタンパク質生産を可能にするシステム

2013年02月24日 | 酵素・蛋白質・ペプチド・核酸
 ライフサイエンス分野ではCHO細胞等で生産された高品質なタンパク質の需要が多いが、多大な生産コストを要する。本技術はCre-lox部位特異的組換えを用いて高速な増幅反応ダブルローリングサークル型複製を高効率に誘導し(図1、2)、高品質タンパク質を生産できる初めてのシステムである。
 バクテリア人工染色体を拡張性の高いベクターとして利用し、増幅・発現に適した染色体部位での確実なタンパク質生産、GFPを利用した高発現細胞の回収、発現の持続安定化を可能にしている。J-Srore >>Technical Eye