バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ヒューマナイズド単クローン抗体薬品 中国でも初めて出荷

2008年07月25日 | 抗体 免疫 抗原 
 中国の抗体ヒューマナイズド技術と哺乳動物細胞の大規模培養技術で大きな前進が得られた。国家863計画(ハイテク研究・開発計画)の連続支援の下、8年の努力を経て、中国初の遺伝子組み換えヒューマナイズド単クローン抗体薬品、泰欣生(尼妥珠単抗〈Nimotuzumab〉)が国の医薬品監督官庁の新薬証書、生産承認文書とGMP認証を取得し、工業量産に入っており、このほど出荷された。
 科学技術省の担当者によると、遺伝子組み換えヒューマナイズド単クローン抗体薬品は今日の世界のバイオ医薬品の重点的発展方向の一つで、その技術と製法は主に少数の先進国に握られている。とりわけ抗体のヒューマナイズ技術と哺乳動物細胞の大規模培養技術はずっと高度の秘密保持と技術封鎖の状態にあった。
 抗体のヒューマナイズは長年ずっと、中国の抗体技術難関攻略の主要な対象だった。説明によると、マウスを使って作成されたマウス由来の単クローン性抗体(mAb)は異質起源タンパク質で、人体内で拒絶反応を起こし、非常に重大な毒・副作用があり、臨床での幅広い応用を制約してきた。抗体のヒューマナイズ技術はマウス由来の単クローンを大部分人間の成分に転換し、人体自身の抗体に近づけることによって、人体の免疫システムの異質起源タンパク質に対する拒絶反応をなくするもの。〔北京7月16日発新華社〕
出典:中国週報メールマガジン 第335号(2008年7月25日 )

中国には医薬品の安全保証能力 新華社白書発表で指摘

2008年07月25日 | NEWSクリッピング
 中国政府は18日約1万1000華字の白書「中国の薬品安全監督管理状況」を発表した。この分野の白書発表は初めて。
 国家食品薬品監督管理局の邵明立局長は「白書の発表は国内の各界と国際社会が中国の薬品安全監督管理の現状、現行政策と医薬品事業の状況を正確に理解するのに有益だ」と述べた。 詳細>> バイオ塾情報創庫DB

アビバクテリウム・パラガリナラムC型菌由来の発症防御抗原である新規組換え蛋白

2008年07月25日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2006-349688 出願日 : 2006年12月26日
公開番号 : 特許公開2008-156317 公開日 : 2008年7月10日
出願人 : 株式会社微生物化学研究所 発明者 : 野呂 太一 外1名

発明の名称 : アビバクテリウム・パラガリナラムC型菌由来の発症防御抗原である新規組換え蛋白

【課題】アビバクテリウム・パラガリナラムC型菌に対して、有効でかつ安全性に優れた免疫化抗原である蛋白、および該蛋白を用いた非ヒト動物の免疫化方法、ならびに前記蛋白を調製するのに好適に使用されるモノクローナル抗体、およびハイブリドーマを提供する。
【解決手段】特定の塩基配列またはアミノ酸配列から作製され、かつ受託番号がFERM P-21060であるハイブリドーマにより産生されるモノクローナル抗体(MAb)Hpg8C1Cと反応し、抗アビバクテリウム・パラガリナラムC型菌不活化全菌体免疫血清に含まれる血清型特異的赤血球凝集抑制(HI)抗体を吸収することを特徴とする組換え蛋白、ならびにこの組換え蛋白を非ヒト動物の皮下又は筋肉内に投与して血清型特異的HI抗体価を誘導することを特徴とする非ヒト動物、特に鳥類の免疫化方法。

環状ゲノムのローリングサークル増幅

2008年07月25日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2007-276942 出願日 : 2007年10月24日
公開番号 : 特許公開2008-161182 公開日 : 2008年7月17日
出願人 : キアゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 発明者 : クリスチャン コルフハーゲ 外1名

発明の名称 : 環状ゲノムのローリングサークル増幅

【課題】全ゲノム増幅のための環状ゲノムの指数的増幅法を提供する。
【解決手段】プライマーによる鎖置換複製を伴う、環状ゲノムのローリングサークル増幅法は環状ゲノムの指数的差動増幅を可能にする。目的の環状ゲノムと、非標的ゲノムのような非標的核酸の両方を含有するゲノム核酸試料において、開示されている方法及び組成物は、非標的核酸に対して、目的の環状ゲノムの何倍もの差動増幅をもたらすことができる。目的の環状ゲノムと相補的なプライマーセットの選択は、存在する非標的核酸に対して目的の環状ゲノムのより大きな増幅をもたらしうる。そのような環状ゲノムの差動増幅は、混合核酸試料から目的のゲノムの有用な量を得るために非常に有用である。

磁性支持体上での加熱による核酸単離方法

2008年07月25日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2007-6409 出願日 : 2007年1月15日
公開番号 : 特許公開2008-167722 公開日 : 2008年7月24日
出願人 : コニカミノルタエムジー株式会社 外1名 発明者 : 宮崎 幸司 外5名

発明の名称 : 磁性支持体上での加熱による核酸単離方法

【課題】細胞を含有するサンプルから過酷な化学薬品の使用を要求することなく、細胞を迅速かつ効果的に破壊して、核酸を簡便に単離することができる方法を提供すること。
【解決手段】サンプルに含まれる細胞を磁性支持体に結合させ、次いで該磁性支持体をそのサンプル液から固液分離し、該磁性支持体に結合した細胞の細胞膜を80~120℃で20~300秒間、加熱して破壊し、これにより遊離した核酸を回収する工程を含む、細胞含有サンプルからの核酸単離方法である。本方法を実施するための核酸単離キット、そのキットに含まれる核酸単離用の器具および装置も提案する。

カエル・ツボカビ症、原因菌分離に成功 発症解明に期待

2008年07月25日 | 菌類 細菌
 世界各地で両生類の激減を招いているカエル・ツボカビ症の原因菌を単独分離することに、宇根有美・麻布大准教授(獣医病理学)らのグループが成功した。ツボカビ症は06年末、日本に上陸、生態系の危機だとして16の関係学会などが非常事態を宣言しているが、発症の仕組みや対策を探るための原因菌の分離が進んでいなかった。19日に大阪市である野外保全活動の研究会で発表した。 Asahi.com., 2008-07-20

遺伝子のモチーフ抽出処理装置及び処理方法

2008年07月25日 | からだと遺伝子
出願番号 : 特許出願平6-275336 出願日 : 1994年11月9日
公開番号 : 特許公開平7-274965 公開日 : 1995年10月24日
出願人 : 国立遺伝学研究所長 外1名 発明者 : 五條堀 孝 外4名

発明の名称 : 遺伝子のモチーフ抽出処理装置及び処理方法

【目的】 遺伝子配列情報から遺伝子機能を特定する、配列に特徴的な規則性を抽出する遺伝子のモチーフ抽出処理装置および処理方法に関し、遺伝子配列情報をもとに機械的に(自動的に)モチーフを抽出することを目的とする。
【構成】 入力した複数の遺伝子配列のアライメントデータから、進化系統樹に基づく各配列への重み付けを行い、各配列の重みとアミノ酸の類似性とから各部位のスコアを計算し、スコアが大きい部分を配列に特徴的な規則性であるモチーフとして自動抽出する。

負の超らせんDNAの検出法

2008年07月25日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2003-146059 出願日 : 2003年5月23日
公開番号 : 特許公開2004-344090 公開日 : 2004年12月9日
出願人 : 国立遺伝学研究所長 発明者 : 広瀬 進 外1名

発明の名称 : 負の超らせんDNAの検出法

【課題】細胞内の負の超らせんDNAを簡便かつ効率良く検出する。
【解決手段】ビオチン化ソラレン類を細胞に導入し、当該細胞に長波長紫外線を照射した後、発色性、蛍光性又は化学発光性の標識アビジン類を反応させ、次いで当該細胞の発色、蛍光又は発光を測定することを特徴とする細胞内の負の超らせんDNAの検出法。

培養細胞を常温輸送 「産学」でキット開発

2008年07月25日 | 細胞と再生医療
バイオ分野ベンチャー企業のバイオロイス(三島市、富川宗博社長)は、生命科学の研究などに使う培養細胞を正常な機能を壊さずに常温で輸送できるキット「ロイスパック」を三島市の国立遺伝学研究所(遺伝研)や沼津市内のメーカー2社と共同で開発した。
 病気などで傷んだ組織や臓器を修復する「再生医療」が脚光を浴びる中、研究用細胞を確実に低コストで国内外に送るニーズは高まっていて、本年度内の事業化を目指す。25日に静岡市で開かれるしずおか夢起業プラザで発表する。静岡新聞2008-07-25