バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

中皮腫診断剤および中皮腫診断キット

2007年04月18日 | 創薬 生化学 薬理学
公開番号 : 特開2007-071849  公開日 : 2007年03月22日
発明者 : 樋野 興夫 清藤 勉 出願人:株式会社 免疫生物研究所

【課題】中皮腫とErc/MPF/mesothelinとの関係を明らかにし、中皮腫の診断を行うことのできる診断剤等を提供すること。
【解決手段】配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する31kDa分泌型Erc/MPF/mesothelinを認識する抗体を含有することを特徴とする中皮腫診断剤。

新規なステロイド活性化核受容体とその利用法

2007年04月18日 | 健康・栄養機能性成分
出願番号 : 特許出願2006-270983 出願日 : 2006年10月2日
公開番号 : 特許公開2007-82550 公開日 : 2007年4月5日
出願人 : ザ ソールク インスチチュート フォア バイオロジカル スタディズ 発明者 : エバンス、ロナルド、エム 外1名

発明の名称 : 新規なステロイド活性化核受容体とその利用法

【課題】ステロイド生体異物受容体(SXR)と名付けた新しい核受容体の提供。
【解決手段】SXRはRXRと共にヘテロダイマーを形成し、治療用のステロイドや食事中のステロイドおよび脂質を含めた生物学的活性を有する何百種類もの天然型および合成型の物質に反応して、ステロイドにより誘導されるチトクロームP450遺伝子中に存在する反応因子と結合しその転写を誘導する。該SXRは、誘導する物質それぞれについて、誘導物質の全体的な量を監視し、調節された代謝経路における代謝酵素の産生の引き金を引く。SXRの作動薬および拮抗薬を患者に投与することにより、1種類以上の内因性ステロイドあるいは生体異物の代謝調節に応じてホメオスタシスを確立し、治療上の各種の目的を達成することが可能である。患者に対して治療用量を投与した場合に薬物相互作用を起こす可能性のあるステロイド剤を特定するためのアッセイを提供する。

恐竜はニワトリと近縁、米ハーバード大・化石からたんぱく質

2007年04月18日 | NEWSクリッピング
 【ワシントン=共同】約6800万年前の恐竜ティラノサウルスの化石からたんぱく質コラーゲンの成分を取り出すことに米ハーバード大などの研究チームが成功、現存生物との比較でニワトリと近縁であることが分かった。13日付の米科学誌サイエンスに発表した。 日経ネット2007-04-14

スギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤

2007年04月18日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願2005-286943 出願日 : 2005年9月30日
公開番号 : 特許公開2007-91694 公開日 : 2007年4月12日
出願人 : コンビ株式会社 外1名 発明者 : 藤村 響男 外1名

発明の名称 : スギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤、及び該抗原特異的IgE抗体産生抑制のために用いられる飲食品

【課題】 長期間服用しても副作用の心配がなく、アレルゲンの中でも特にスギ花粉やハウスダストを発症要因とするアレルギー疾患に対して優れた抗アレルギー効果を有するスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤、及び該抗原特異的IgE抗体産生抑制のために用いられる飲食品を提供する。
【解決手段】 スギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤の有効成分として、ヒトの腸内又は発酵食品から分離される細菌を含有させる。前記細菌は、エンテロコッカス・フェカリスFERM BP-10284(産業技術総合研究所・特許微生物寄託センター寄託番号)であることが好ましい。本発明のスギ花粉又はハウスダスト特異的IgE抗体産生抑制剤は、花粉アレルギー患者に対するスギ花粉特異的IgE抗体の産生を抑制、又はアトピー性皮膚炎患者に対するハウスダスト特異的IgE抗体の産生を抑制するために用いられる。

ジアシルオキサゾロン及びその製造方法、並びにβ-ケトアミノ酸誘導体の製造方法

2007年04月18日 | 創薬 生化学 薬理学

出願番号 : 特許出願2006-233087 出願日 : 2006年8月30日
公開番号 : 特許公開2007-91731 公開日 : 2007年4月12日
出願人 : 株式会社エーピーアイ コーポレーション 発明者 : 上原 久俊 外5名

発明の名称 : ジアシルオキサゾロン及びその製造方法、並びにβ-ケトアミノ酸誘導体の製造方法

【課題】ジアシルオキサゾロン並びにβ-ケトアミノ酸誘導体を、短工程かつ強塩基や低温反応を必要としない温和な条件で製造する工業的方法を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)


(式中、R1は炭素数1~10のアルキル基を示し、R2は置換していてもよい炭素数1~10のアルキル基又はアリール基を示す。)で表されるジアシルオキサゾロン。 註)ジアシルオキサゾロン、並びにβ-ケトアミノ酸誘導体は、光学活性β-ヒドロキシアミノ酸を経由して、抗HIVウィルス薬として有用なことが知られている薬剤の中間体であるD-エリスロ-3-シクロヘキシルセリン等に誘導可能であることから、医農薬中間体として有用な化合物である。


バナジウムの新規な生物学的作用

2007年04月18日 | 創薬 生化学 薬理学
植木  寛 (福山大学薬学部)
YAKUGAKU ZASSHI Vol. 123 (2003) , No. 8 633-646

バナジウムは自然界に広く分布し,ヒトは毎日食物として10―60 mg のバナジウムを自然な形で摂取し,体内には常に少量存在する.今のところヒトでの明確な必須性は不明であるが,酵素に対する直接作用は,1970 年代後半にSigma のATP 製品中に混在するNa+, K+ATPase 阻害物質として偶然に見出され,1) これが引き金となって,バナジウムによる多くの酵素の活性調節に関する研究がなされた.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/yakushi/123.633

ヒスタミン欠如肥満細胞株

2007年04月18日 | 細胞と再生医療
研究者 大津 浩 (東北大学 大学院医学系研究科)

技術概要 従来ヒスタミンの役割を知るため肥満細胞を用いる際は、抗ヒスタミン剤やヒスタミンの合成酵素阻害剤を用いて行われるのが通例であった。そのため、薬剤の副作用や作用時間の検討および最適な投薬量を事前に検討してから実験する必要があった。このような問題点を解決するための手段として、ヒスタミンの合成酵素であるヒスチジン脱炭酸酵素の遺伝子に変異をいれて発生させ、ヒスタミンを体内から欠如する“ヒスタミン欠如マウス”を作製した。このマウスをSV40というサルの癌ウイルス遺伝子を導入したトランスジェニックマウスとを掛け合わせて、肥満細胞を用意し、培養し、不死化に成功している。この発明によって、ヒスタミンを欠如する肥満細胞がすぐに入手でき、再現性良く何度でも実験できるようになった。J-Store >> シーズコード S040000445

動物細胞成長抑制制御剤

2007年04月18日 | 細胞と再生医療
研究者 宮内 信之助 (長岡技術科学大学工学部)

技術概要 ロクショウグサレキンcomplexから得られる青緑色の色素Xlylindeinは植物の細胞増殖の抑制作用などの特異な生理作用を持つことが分かっている(特許出願済)。この色素のフェノール性水酸基(図-1参照)をアセチル化またはメチル化すると、淡い赤紫色に変わる。図-2にその化学反応式に示す。アセチル化反応はアルカリ性で無水酢酸または酸塩化物によって可能となる。アセチル化前にこの色素化合物は強い細胞成長抑制作用を示したが、アセチル化すると、動物細胞の成長抑制作用が全くなくなり、細胞に対して全く無毒となることを見つけた。すなわち、がん細胞を含めた細胞の成長抑制作用が、アセチル化後全く停止することがわかった。この反応は可逆的で容易に脱アセチル化、脱メチル化が可能で、この脱アセチル化などによって再び活性が100%復活した。 J-Store >> シーズコード S040000488

生細胞からの生体分子の採取方法

2007年04月18日 | 細胞と再生医療
研究者 猪飼 篤 (東京工業大学)

技術概要 本発明は、生きている状態の細胞から種々の生体分子を採取する方法、及びその方法を利用した生細胞内で発現している遺伝子の同定方法に関する。本発明の方法により、一つの細胞における遺伝子発現等の変化を経時的に調べることが可能になる。一つの細胞での遺伝子発現変化などを観察するためには細胞を生きたまま、そこからわずかな量の生体分子を取り出し解析する技術が不可欠である。今までは同じ状態にあると思われる複数の細胞間での比較を行ってきたが、今後微妙な細胞間の変化などを調べることが可能となる。J-Store >> シーズコード S040000491

ES細胞論文捏造事件に見る電子ジャーナルの効用と課題

2007年04月18日 | 生命科学 生物誌
学術論文の捏造事件は,残念ながら,古今東西にわたり枚挙に暇がない(1)。しかし,この事件は,電子掲示板や電子ジャーナルといったデジタル環境が重要な役割を果たした点で,非常に画期的である。本稿では,事件の概要とともに,特に電子ジャーナルの対応を紹介する。カレントアウェアネスNo.287 2006.03.20