バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

とくに治療に利用するハエ幼虫の分泌物を得るため、昆虫を飼育する方法と装置

2007年04月21日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2001-501029 出願日 : 2000年6月6日
公表番号 : 特許公表2003-501055 公表日 : 2003年1月14日
出願人 : フライシュマン,ウィルヘルム 発明者 : フライシュマン,ウィルヘルム

発明の名称 : とくに治療に利用するハエ幼虫の分泌物を得るため、昆虫を飼育する方法と装置

本発明は昆虫の飼育、とくにハエ幼虫(ウジ)の分泌物を治療に利用するための昆虫飼育に関する。卵のさらなる発育を阻害する条件下で容器に収めて卵を貯蔵し、および/または輸送する。投与のために卵をこの発育阻害条件下から孵卵条件・栄養条件下に移すと、ウジが孵化し、成長し、投与されるべき分泌物を分泌する。

2型糖尿病のためのインビボ昆虫モデル系

2007年04月21日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
出願番号 : 特許出願2001-505683 出願日 : 1999年6月22日
公表番号 : 特許公表2003-503677 公表日 : 2003年1月28日
出願人 : ウニベルジテート チューリッヒ 発明者 : ハフェン,エルンスト

発明の名称 : 2型糖尿病のためのインビボ昆虫モデル系

例えばインシュリンシグナル伝達経路の欠陥を研究し、かかる欠陥の治療に好適な薬物をスクリーニングするためのインビボ監視系、特に、ショウジョウバエchico突然変異体を使用する系を、かかる系を使用するための、そしてその作製のための方法と共に開示する。

ショウジョウバエを用いたヒト脆弱Xシンドローム治療薬候補化合物のスクリーニング方法

2007年04月21日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2002-321833 出願日 : 2002年11月5日
公開番号 : 特許公開2004-154025 公開日 : 2004年6月3日
出願人 : 独立行政法人農業生物資源研究所 外1名 発明者 : 霜田 政美 外2名

発明の名称 : ショウジョウバエを用いたヒト脆弱Xシンドローム治療薬候補化合物のスクリーニング方法

【課題】脆弱Xシンドロームの発症メカニズムにおけるfmr1遺伝子の機能を同定し、得られた知見を基に脆弱Xシンドロームの病態モデル動物を作出することを課題とする。さらに、これら病態動物を利用した脆弱Xシンドロームの治療薬候補のスクリーニング方法の提供も課題とする。
【解決手段】本発明者らは、ショウジョウバエのfmr1遺伝子を破壊または人為的に改変すると、活動リズム(生物リズム・生物時計)が異常になることを見出した。即ち、この遺伝子は、正常な生物リズム形成に重要な役割を果たしている分子であることが明らかになった。生物リズム形成に限らず、ヒトとハエでは多くの遺伝子が共通しており、ショウジョウバエで解明された事実は、基本的にヒトにも当てはまるものと考えられる。従って、このショウジョウバエを病態モデルとして利用することにより、ヒトにおける脆弱Xシンドロームの治療薬候補のスクリーニングを行うことが可能である。

遺伝子組換えショウジョウバエを用いた自然免疫スクリーニング方法

2007年04月21日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2002-292976 出願日 : 2002年10月4日
公開番号 : 特許公開2004-121155 公開日 : 2004年4月22日
出願人 : 独立行政法人 科学技術振興機構 発明者 : 倉田 祥一朗 外1名

発明の名称 : 遺伝子組換えショウジョウバエを用いた自然免疫スクリーニング方法

【課題】本発明は、ヒトの自然免疫系に作用する有効成分を感度よくスクリーニングすることができる方法を提供するものである。ヒトの自然免疫に作用する物質を探索することは、新たな免疫活性化剤や免疫抑制剤の開発のために極めて有用である。
【解決手段】本発明は、ショウジョウバエの抗菌べプチド遺伝子、好ましくはディプテリシン遺伝子の転写制御領域の下流側にレポーター遺伝子を導入した外来遺伝子を導入したショウジョウバエの幼虫を開腹し、これをウシ胎児血清を含む培地で培養し、培養液中に被検物質を添加して培養し、その後培養液中のレポーター遺伝子の発現量を測定することからなる、自然免疫系に作用する物質をスクリーニングする方法に関する。

無菌ウジで壊疽治療

2007年04月21日 | NEWSクリッピング
脚の切断、大半が免れる
日本医大や岡山大など実施
   糖尿病や閉塞(へいそく)性動脈硬化症が原因でできた足のかいようや壊疽(えそ)を、無菌で育てたウジ虫できれいにする治療に、日本医大のグループが取り組んでいる。他の医療機関で「脚を切るしかない」と言われていた患者の大半が切断を免れたといい、四月半ばから医療機関向けにウジの販売を開始。3年前から導入している岡山大グループも成果を上げており、褥創(じょくそう)(床ずれ)への応用も期待されている。 最新医療情報(共同通信)2007-04-03
【マゴット治療】http://www.icn-jp.com/~maggot/fly/index.html

血圧調節系遺伝子ネットワークの機能発現とその制御

2007年04月21日 | 生命科学 生物誌
Genetic Function of Molecular Network on Blood Pressure Regulation
  プロジェクトリーダー:深水昭吉・筑波大学・先端学際領域研究センター・
成人病の中で心臓病・脳卒中・がんは,死亡原因の高い割合を占めています。高血圧が糖尿病や動脈硬化と並んで脳卒中や心臓病を誘発する主要因の一つであるように、血圧制御システムの機能破綻は病態発生の重篤なリスクファクターとして個体に大きく影響すると予想されます。私達は、血圧制御システムには遺伝子発現の階層性とプログラムされた関連遺伝子の機能的カスケードが存在しネットワークを形成していることを類推しています。一方で、血圧制御システムは,遺伝的素因と環境因子が相互作用し巧妙に調節されていると考えられていますが、その詳細なメカニズムは不明な点が多く残されています。
 そこで本研究は、血圧調節系遺伝子ネットワークを同定し、その機能発現の制御メカニズムを解明することで、生活習慣病の発症病態を明らかにすることを目指します。
平成13年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/h13/s26_j.html

微生物のゲノム配列解析による病原性と有用遺伝子システムの解明

2007年04月21日 | 菌類 細菌
Virulent/Valuable Genomes Systems in Microorganisims

 本研究プロジェクトの目的は、
ヒトの生活に利害関係のある微生物のなかで、特にヒトと深い関係がある病原細菌とヒトの常在細菌の全ゲノム配列を決定する。
ゲノム配列の詳細な解析を行い、病原性や有益性の基盤となるゲノム情報を抽出し、感染症の克服と有用微生物の利用のためのデータベースを構築する。
の2点である。さらに、抽出された病原性や有用遺伝子情報の感染症対策や微生物の有効活用への応用を目指して、
ゲノム解析によって新たに発見された病原遺伝子・有用遺伝子の機能や発現制御の解析や多様性解析など、様々な方向でのポストシークエンシング研究を展開し、感染症の診断・治療・予防、ヒトの健康維持・増進、ヒトの生活環境の保全などに必要な微生物のゲノム情報基盤を確立する。
ことを目標とした。
平成16年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/h16/s10_j.html

複合型多収性作物の創成をめざした光合成等生産機能の総合的分子改良

2007年04月21日 | 植物&農業
Multiple Molecular Improvement of Photosynthesis and Plant Performances for Crop Productivity
プロジェクトリーダー:横田明穂・奈良先端科学技術大学院大学

1990年代に入って、病害などの生物的ストレスや環境からの物理的、化学的なストレスに対して、植物への遺伝子導入によって耐性付与が可能であることが示され始めた。日本学術振興会産学協力第160委員会が推薦して平成8年度に始まった「21世紀の食糧並びに資源確保と環境保全に対応するための植物の分子育種」はまさに植物の環境ストレスを真っ向から研究対象にしたプロジェクトであった。
  本未来開拓研究プロジェクトは、平成9年に当委員会の推薦を受けて発足した。その狙いは、世代を超えて安定化している植物生産性の遺伝子プログラムそのものを改良し、すでに系統分化を完了している植物に新規な生産性能力を付加し、さらには生産物の付加価値をも向上させるための基礎研究を目指した。さらに、これらの成果を産業利用に役立てるためのブレイクスルーを実現することも目指した。この生産性を人為的に遺伝子レベルで操作する研究は未だに世界的にも研究として取り上げられた例はなく、まさに世界的レベルのチャレンジであった。
平成13年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要
地球環境・食糧・資源のための植物バイオ第160委員会
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/h13/k08_j.html

次世代バイオセンサー創成基盤技術の開発

2007年04月21日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
Creation of Generic Technology for Advanced Biosensors
  プロジェクトリーダー:民谷栄一・北陸先端科学技術大学院大学

【人工分子素子の設計・創成】細胞内シグナル伝達の計測や幹細胞を認識するセンサーペプチドを開発した。また、モレキュラーインプリントポリマーを用いたバイオミメティックセンサーを開発した。さらに、フルクトシルアミン化合物の酸化的加水分解反応を触媒する人工酵素を開発した。また、有機水質汚染に対する微量ハイスループット分析センサーを開発した。
【分子進化工学による生体分子認識素子の設計・創成】DNAアプタマーを探索し、IC50がnMレベルの未知のDNAアプタマーを探索することに成功した。また、コール酸に結合するDNAアプタマーを利用して、SNPsを検出することに成功した。さらに、Gプロテイン共役型受容体の活性を評価する方法を開発した。
【先端デバイスを用いたバイオセンサー】マイクロ光カンチレバー技術の開発を進め、検出系の高感度化を行い、配向させて固定したDNA分子を100nm以上の高分解能で蛍光観察することに成功した。また、一分子蛍光の観察を行い、連続的に画像を取得して得られた蛍光イメージにより、蛍光強度がスキャンごとに増減するブリンキングを示し、一分子蛍光を確認することができた。
【超安定バイオセンシングシステム】マイクロマシーニング関連技術を利用して、親疎水制御が可能な表面修飾による疎水バルブ構造やナノ周期構造デバイスを開発した。また、微小化学分析システムの構成要素となる化学センサ、アクチュエータの開発を行い、超低侵襲的血液分析を目指したモスキート型センシングシステム、迅速にアンモニアやクレアチニンを同時測定するためのエアギャップ型微小センシングシステム、水素バブルを用いたポンプ、バルブを搭載した集積型微小送液機構を開発した。さらに、小型SPRセンサチップであるSpreetaと静水圧を利用した送液法の組み合わせにより、12時間のバッテリー駆動が可能な携帯型免疫SPRセンサシステムを開発した。
平成14年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/h14/f01_j.html

植物の生産性向上に向けた形態形成制御と代謝制御の分子機構の解明

2007年04月21日 | 植物&農業
Molecular Mechanisms on Regulation of Morphogenesis and Metabolism Leading to Increased Plant Productivity
 プロジェクトリーダー:橋本 隆・奈良先端科学技術大学院大学

本研究では「代謝制御」グループと「形態形成」グループの2班に分け、お互いに連携を取りながら研究計画を遂行した。
  「代謝制御」班はアルカロイド、フラボノイド、キノンなどの有用代謝産物の代謝制御と代謝工学を研究し、さらに光受容体フィトクロムのクロモフォア生合成についても代謝工学を試み、新規有用特性をもつフィトクロムの創成に成功した。
  「形態形成」班では、多くの有用代謝産物の合成場となっている根の分化と形態形成について重点的に研究を行った。また、種子の効率的生産を目指して、アブラナ科植物の自家不和合性機構を解明した。
平成16年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/h16/s24_j.html