私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ソラスズメダイ(釣査232種目)の変わり者!:南紀生き物出会い旅⑫

2019-07-17 08:45:42 | 海水魚
2019年7月17日(水)

ソラスズメダイの成魚


後から書くが、コイツかなりの変わり者だと思うんだよね。


南紀生き物出会い旅2日目(6月26日)。

午後から再び昨日の漁港へ、今日はバスで移動。
他のポイントも気になるが、同じ場所へ続けて通った方が初物の可能性が高くなることが多い。

兄貴らが足湯で景観を楽しんでる間にお先に行かせてもらう。

「ほらっ! 青いスズメダイ! いっぱいおるよっ!」
ほれみろ! 昨日はほとんどいなかったスズメタイじゃもんなっ!
「兄貴らが来る前にチャチャッと釣っちゃろで!」
フフフッ、私も悪よの。
昨日、兄貴はチョウチョウウオ、姉貴はオオスジイシモチ、かみさんはクロホシイシモチ
という一魚一会の初物を釣ったのに対し、私はショウジンガニだったもんっ!
青いスズメダイ、島根でも釣りそこね続けてたんだもんっ!

サヨリ用のアキアミ餌でワラワラ寄ってくる。

「ほりゃあ! 釣ったで!」


「私も釣ったよ~っ!」


「お前ら黙ってコソコソとずるいぞぉっ!」
兄貴らも合流!
釣りは任せて撮影することに。

ん? 何でコイツ青いんな?


撮影ケースをたたく度に鮮やかなコバルトブルーがよみがえる。


え~っ! 体色変化が逆じゃないんな?


再び、釣りへ。
たぶんオスだと思う。


尾ビレの黒さや体色のハデさでそう思った。

もう1匹釣って、体色変化を撮影してみる。


ほれっ! 
みるみるうちに黒くなるじゃろ?

撮影ケースに入れても黒いじゃろ?


おどしてみたらますます黒くなるじゃろ?


スズメダイの仲間は興奮すると体色が黒ずむのである。
だから小さな撮影ケースでは普段のきれいな状態で撮れないハズなのだ。

最初に登場してもらった個体を変わり者だと書いたのはそういう訳。

さておき、釣りやガサにいそしむ方なら知ってると思うケド
スズメダイのこの体色変化自体が、魚の中では変わり者扱いされていた。

一般に、魚は刺激を与え興奮すると白っぽくなるからだ。
それは、いろんな色素胞が収縮するからである。
イカやタコでもそうでしょ?
人間でも恐怖という刺激を与えると青ざめ、鳥肌が立つでしょ?

若い頃、これが不思議で不思議で・・・・・・調べようとした仲間もおったケド。
結局わからんまま半世紀近くほったらかしてた。

今回初物232種目として釣ったからには調べてみようじゃないの!

なるほどっ! 見事に解明されてた。

私なりの理解で図にまとめてみた。(本来の説明は専門用語多くて難しいもん)


もちろん素人の理解だからね、間違ってるかもしれないよ。

スズメダイも他の魚と同じで、興奮すると色素胞はチャンと収縮してたんですな。
ただ、2層になってて、下の層が黒色なんですね。
青色の色素胞が収縮して、下の地黒が現れるということ。
しかもスズメダイは神経伝達ですばやく体色変化ができるということ。

長年の疑問はかくしてついに判明したのだっ!(オッサンほったらかしとったダケやんかっ!)

ま、兄貴も姉貴も簡単に釣れて、みんな黒くなってたからね。
よしよしなのである。

ん?
だったら刺激を与えると色素胞が弛緩して広がった最初のヤツは何なんだ?

コメント (2)
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