「タイのチンマイ魚捕獲隊」 7日目(2017年8月5日・土) その⑤
ポロプンティウスAくんを釣った。
いや、マカップくんが釣ったヤツかもしれない。
2人で代わり番こして、コイツを釣り続けたのだ。
隊長がガサに出かけた数分後、2人の少年がやってきた。
1人は元気いっぱい、タイ語でナンヤカヤ話しかけてくる。
もう1人は黙って、仕掛けや撮影道具をみつめとる。
「ほりゃっ! 釣れたでえ!」
「ヒュ~ッ! ฉัน ลุง ตกปลาดีขึ้น・・・・・・」
ポロプンA(以下略)を手渡し、バケツを指差すと、運んでくれた。
良い子じゃね、釣らしたるか。
竿を貸すと、何度か失敗の後、やった! 釣ったぞ。
「ผมได้ตกปลา!」 ユルユルととろけそうな笑顔でコッチ見とるわ。
黙って荷物の前で小道具をいじりながらしゃがんでる子にも「釣りせんかぁ?」と声をかける。
ケド、静かに首を振って、バケツの魚いじったり、釣り道具をさわったり・・・・・・
元気のええ子が次々話しかける。
「おじさんの名前は何? 何? 僕はマカップ。 おじさんは?」 みたく聞こえた。
「ヒロシ、ヒロシだよ。あの子は?」 教えてくれないのだ。
沈黙のままなので、チンモくんと呼ぶことにした。
マカップは落ち着かない子だ。
すぐどっかに行ってしまう。
堰の上から
「ヒロシ~! こっち、こっち~! こっちの方が釣れるよ~!」 と叫んだかと思えば、
下流の橋の上から
「ヒロシ~! こっちもいいよお~!」 なんて。
(文に飽きてしまう人用に、隊長がココで採ってきた他の魚の紹介:ストリッカーバーブでしたっけ?)
そんなこたあ、十分わかっとるのである。
私が撮影道具やらなんやらの荷物から離れている間に
チンモくんに「妙な下心が生まれたら・・・・・・」 と疑う気持ちが膨らんできたのである。
「この子らに罪を犯させてはならんわな」
「私らもイヤな思い出にしたくないし、スキは見せんよにしよ」
と、荷物のそばを離れられなくなったのである。
隊長帰還。
うれしそうに採ったドジョウ類の撮影に入ったぞ。
マカップもチンモくんも撮影する様子に興味津々のハズ・・・・・・
(この頃どこでも採れてしまって感激の薄れたローズダニオ)
シメシメ、これでいろんなとこへ好きに行けるわ。
下流へ向かう。
なんてこった!
2人ともついてくるがなっ!
何でかしらんが、私、どこへ行っても子どもたちによくもてるのである。 (精神年齢のせいじゃっ!)
できたらキレイなお姉さんにもてたいのだが、そんなことは夢のまた夢。
「ヒロシ、こうしてみたら? ああしてみたら?」 なんて、マカップにアレコレ言われつつ・・・・・・
ひたすらポロプンAを釣り続けるのであった。
やがて、お別れの時。
「ヒロシ、次はいつ来る? あした?」 なんかマカップの言葉がわかる。
「そうじゃなあ? 次は・・・・・・次は、来年じゃ」 胸をつまらせ、ウソをつくしかない。たぶんもう来ない。
橋の上へと駆けあがっていったマカップたちは立ち止まり、大きく手を振った。
「ヒロシ~ッ!」
「ヒロシ~ッ!」 (おっ! チンモくんも声張り上げたじゃないか!)
「マカ~ップ、チンモく~ん! また来年じゃあ~!」
ずっと心にへばりついてる思い出なのだ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ん?
ヒロシ~・マカ~ップ・チンモく~ん・また来年じゃ? (さ、アナタも声張り上げて、ご一緒に!)
『広島カープ、沈黙、また来年じゃ』 (オッサンくだらんことしかホンマよう考えん)
なお、この出来事はノンフィクションですが、都合により人物の名前は仮名にしています。(書かんでもわかるわっ!)
ポロプンティウスAくんを釣った。
いや、マカップくんが釣ったヤツかもしれない。
2人で代わり番こして、コイツを釣り続けたのだ。
隊長がガサに出かけた数分後、2人の少年がやってきた。
1人は元気いっぱい、タイ語でナンヤカヤ話しかけてくる。
もう1人は黙って、仕掛けや撮影道具をみつめとる。
「ほりゃっ! 釣れたでえ!」
「ヒュ~ッ! ฉัน ลุง ตกปลาดีขึ้น・・・・・・」
ポロプンA(以下略)を手渡し、バケツを指差すと、運んでくれた。
良い子じゃね、釣らしたるか。
竿を貸すと、何度か失敗の後、やった! 釣ったぞ。
「ผมได้ตกปลา!」 ユルユルととろけそうな笑顔でコッチ見とるわ。
黙って荷物の前で小道具をいじりながらしゃがんでる子にも「釣りせんかぁ?」と声をかける。
ケド、静かに首を振って、バケツの魚いじったり、釣り道具をさわったり・・・・・・
元気のええ子が次々話しかける。
「おじさんの名前は何? 何? 僕はマカップ。 おじさんは?」 みたく聞こえた。
「ヒロシ、ヒロシだよ。あの子は?」 教えてくれないのだ。
沈黙のままなので、チンモくんと呼ぶことにした。
マカップは落ち着かない子だ。
すぐどっかに行ってしまう。
堰の上から
「ヒロシ~! こっち、こっち~! こっちの方が釣れるよ~!」 と叫んだかと思えば、
下流の橋の上から
「ヒロシ~! こっちもいいよお~!」 なんて。
(文に飽きてしまう人用に、隊長がココで採ってきた他の魚の紹介:ストリッカーバーブでしたっけ?)
そんなこたあ、十分わかっとるのである。
私が撮影道具やらなんやらの荷物から離れている間に
チンモくんに「妙な下心が生まれたら・・・・・・」 と疑う気持ちが膨らんできたのである。
「この子らに罪を犯させてはならんわな」
「私らもイヤな思い出にしたくないし、スキは見せんよにしよ」
と、荷物のそばを離れられなくなったのである。
隊長帰還。
うれしそうに採ったドジョウ類の撮影に入ったぞ。
マカップもチンモくんも撮影する様子に興味津々のハズ・・・・・・
(この頃どこでも採れてしまって感激の薄れたローズダニオ)
シメシメ、これでいろんなとこへ好きに行けるわ。
下流へ向かう。
なんてこった!
2人ともついてくるがなっ!
何でかしらんが、私、どこへ行っても子どもたちによくもてるのである。 (精神年齢のせいじゃっ!)
できたらキレイなお姉さんにもてたいのだが、そんなことは夢のまた夢。
「ヒロシ、こうしてみたら? ああしてみたら?」 なんて、マカップにアレコレ言われつつ・・・・・・
ひたすらポロプンAを釣り続けるのであった。
やがて、お別れの時。
「ヒロシ、次はいつ来る? あした?」 なんかマカップの言葉がわかる。
「そうじゃなあ? 次は・・・・・・次は、来年じゃ」 胸をつまらせ、ウソをつくしかない。たぶんもう来ない。
橋の上へと駆けあがっていったマカップたちは立ち止まり、大きく手を振った。
「ヒロシ~ッ!」
「ヒロシ~ッ!」 (おっ! チンモくんも声張り上げたじゃないか!)
「マカ~ップ、チンモく~ん! また来年じゃあ~!」
ずっと心にへばりついてる思い出なのだ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ん?
ヒロシ~・マカ~ップ・チンモく~ん・また来年じゃ? (さ、アナタも声張り上げて、ご一緒に!)
『広島カープ、沈黙、また来年じゃ』 (オッサンくだらんことしかホンマよう考えん)
なお、この出来事はノンフィクションですが、都合により人物の名前は仮名にしています。(書かんでもわかるわっ!)