イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

贅沢なのか荒んでるのか

2007-01-30 00:13:33 | テレビ番組

日頃TVは大半“狙って録画視聴”なので、なんとなく空いた時間になんとなくTVをつけるということが意外に少ないのですが、最近珍しくそんなノリで見る頻度が高まっているのが日曜13:00~『たかじんのそこまで言って委員会』。

家族の昼食補助を済ませマッサージをして午睡に誘導、普通の1時間ものバラエティなら寝ついてくれた頃終わりますが、この番組はそこからさらに30分ぐらい続く。スペシャルでもないのに、TV見たなぁという満腹感がある。

やしきたかじんさん、ユニークな芸名で聞き知ってはいましたがレギュラーで見たのは初めて。

評論家宮崎哲也さん、橋下徹弁護士、政治評論家三宅正治さん、コラムニスト勝谷誠彦さん、笑えるラディカルフェミ田嶋陽子先生など、この手の番組では見飽きた顔ぶれですが、関西発のせいか、委員長たかじんのキャラか、メインMC辛坊治郎さんの仕切りの成果か、東京キー局製作の同類番組より、全員話しぶり、たたずまいにぶっちゃけ感がある。

28日の放送では昔『ここがヘンだよ日本人』に出ていたケビン・クローンが出ていましたが、この人の嫌われっぷりはすごいなぁ。いつの間にか肩書きが“国際コラムニスト”になっていて、“国際”が付くと自動的に胡散くさキャラになるのは当然としても、金美齢先生が「この人ウソばっかりなんだから。どこ行ってもこんなこと(=ウソ)ばっかり言ってるのよ」と指させば、三宅さんも「いい加減なことばっかり言ってるんじゃないアンタは、何の根拠があるんだ、黙れ」。

ここまで嫌われて、何が楽しくてTV出てるんでしょう、このケビンて人。ポスト・デーブ・スペクターでも狙ってる?でも話しぶりが尊大なだけで毒舌味はないし、そもそも滑舌というより、語尾や接続詞がちゃんと言えてないので、毒舌なのかそうでないのかすら判断し辛い。“海外生活が長いから日本語がおかしいのサ”なイメージは、“日本人離れしたスケールの大きい知性とコスモポリタンな雰囲気”を伴ってこそTVで使いものになるのに、知性も雰囲気もミジンも無し。

ただ“見るからにいい加減なヤツが、皆から「いい加減だ」と嫌われている”状況をさらすのみ。

かと言って、「いい加減だ」と糾弾(?)するほうも、“こんないい加減なヤツを出演させる番組は、番組自体いい加減なんだから、私は出ない”という姿勢ではない様子。

“いい加減なヤツのいい加減さを看破し断罪できる、正しい識見をそなえた私”を見てほしい、という意欲満々。

ドラマならば、憎悪、嫉妬、軽蔑、怨恨などの“負の感情”は、物語を衝き動かすもっとも力強く説得力あるモチーフになるのですが、これ、トークバラエティですからねぇ。人が人を嫌っているさま”も、娯楽観賞の一品目として提供される日曜の午後。

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