イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

歌ってたらごめんなさい

2007-12-12 21:15:02 | テレビ番組

先日の春風亭小朝師匠と泰葉さんの離婚といい、昨日の橋下徹弁護士の「やっぱり(府知事選に)出ます」宣言といい、どうも“キーマンはたかじん”案件が続きますな。

このやしきたかじんという人がTVに映るたびに(と言っても当地では実質日曜1330『そこまで言って委員会』のみ)、高齢家族に「コイツは何をしている人なんだ、本業は何だ」と、自宅にアポなしで連れて来た彼氏みたいに問い詰められるので、月河は大いに迷惑なのですが。

「関西基盤に作詞作曲して歌ってる、シンガーソングライターみたいなもんじゃないですか、いま歌ってるかどうか知らないけど」「歌わなくなったギター弾きか、円広志みたいなもんか、トンデトンデの」「そんなとこでしょう」「なぎら健壱が役者にならなかったみたいなもんだな」「そんなとこでしょう」「松山千春みたいなもんだな」「現役で歌ってますよ」「最近日本ハムファイターズの解説と応援ヨイショ番組でしか見ないぞ」「それは元・日ハムの広瀬哲朗さんですよ、別人ですよ、似てるけど」「こないだ笑っていいともに出て肉は食わないって言ってたヤツは」「サンプラザ中野ですよ、それも別人ですよ、ラジオとかでは歌ってるんじゃないですか、聴いてないけど」

………そのうち香川県の祖母&2女児殺害事件のお父さんとかも出て来そうな流れになる。

なぜスキンヘッドは大して似てない人を似せて見せるのか。それにしても“歌ってるのを見なくなったミュージシャン”って結構多いですね。歌う人が歌ってるとこを見せるTV番組が少なくなり、お笑い芸人や俳優女優アイドルと同列に座ってただMCに振られてトークして終了、な番組が増えたこともあるのかな。

そうこうしている(何を)間に、来年1月からの東海テレビ昼ドラが公式発表されています。

『安宅家の人々』、吉屋信子さんの同名新聞小説が原作です。“○○家の人々”式のタイトルはお文学な、お大河な香りがする反面、ぶっちゃけコンサバで地味な感もあります。

遠藤久美子さん、小田茜さんの準ダブルヒロインも、小田さんがTBS系の昼ドラですでに当たり役を経験済みということもあり、さほど新鮮味はありません。かつてのアイドル路線女優さんが、可愛い可愛いのピークを過ぎた頃昼ドラへ…という流れも踏襲され尽くしていますしね。

いま放送中の『愛の迷宮』から月河が脱落した理由は、物語を動かす主力モチーフが‘血縁’に拠りかかり過ぎ”、結局これに尽きたような気がしています。

自分が、あの人が、本当は誰の子なのか、誰とどんな事情でもうけた子なのか、誰と誰がきょうだいで、誰がきょうだいでないのか、誰が実の子であって、誰が実の子でないのか。なんだか人物が全員、ずーーーっとそんなようなことばっかり考えたり問い詰めたり、嘘ついたりつかなかったり、聞いて絶望したり逆上したり翻心したりの繰り返しなんですな。

まぁそういう特殊な家庭環境に生まれ育った人の気持ちになりかわれば、それはそれは深い意味を持つ、疑問を抱き始めると他のことが何ひとつ考えられなくなるくらい重い事柄なのかも知れないけれども、フィクションとして鑑賞していると「血縁がナンボのもんじゃい!」「地に足つけて仕事なり勉強なりせんかい!もっとガツガツ野心とか欲はないんか!ゼニはどうじゃい、オンナは?名声は?」「話を前に進めたれよ、自分が動いたれよ、ま・え・に!」とつい“俄か『そこまで言って委員会』調”になってしまうわけで。

『安宅家』、少女小説の元祖的存在吉屋さんのイメージに一見そぐわない、モダンな公式サイトトップにちょっと驚きますが、昭和末期バブルの只中が舞台ということでもあります。

例によっての“不倫もしくはレイプで望まれぬ妊娠出産”や“生き別れの親子きょうだい”に頼らない、ダイナミックで人間臭い、何より“次回が待ち遠しいと思える”ドラマを期待してみましょうか。

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