弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【マネジメント】「強みを磨く」か「弱みを補う」か

2019年07月24日 08時43分55秒 | マネジメント
おはようございます!
ようやく…ようやく夏がやってくる、のでしょうか?
そろそろ本気出すぞ!というやる気が感じられる太陽が覗いている今朝の@湘南地方です。

さて、今日は雑感。
標記の件で常々思っていること。昨日お客様とのミーティングの中で得られたヒントがあったので書き留めておきたい。

強みと弱み。戦略としては「強みを活かす」というのが基本。
だが、本来的に強み/弱みは絶対的なものというよりは相対的なもの。
個別の要素間でも相対的だし、他者との関係で捉えても相対的。角度を変えればたちまち強みは弱みに、また弱みは強みに変換され得る。

だとすれば分析方法としては順番が逆で、
「私の(当社の)強みは○○だから…する」
というよりは、
「…するにあたって私の(当社の)○○は強み/弱みになる」
という考え方の方がしっくりくる。

極力シンプルに考えた方が良い。

・資源(リソース) :持っている素養・能力
・目標(ゴール)  :達成したいこと
・行動(アクション):目標達成のための取組み

仮に、保有リソースでゴールにたどり着くためのアクションが容易に実行できるなら、それはただの「作業」。
見積、つまり、保有リソースを活用して試行錯誤してゴールにたどり着けるかどうか、を測ることは大事。
現状のリソースでは辿り着けない場合に、その要因が「強みの磨き方不足」なのか「弱みの露呈によるドボン」なのか、
を見極めることが必要になってくる。

当初見積では辿り着けないとされていたゴールに、辿り着くことができるようにするための工夫が、
・リソースのグレードアップ なのか
・外部リソースの調達 なのか
・環境要因の変化 なのか
さまざまなんだと思うけど、
ここで「強みを磨く」だけしか選択肢がないのは、いかにも窮屈。
むしろ「弱み」と思っているところを、何かしらの手段でカバーしていくことを考えた方が、目標達成型の思考法としては近道なんじゃないかな、と。

一方で、何らかの機会に恵まれるためには、「強み」が目立つくらいに飛び出していないと難しい。
目標達成型の思考法の中では「強み」の発揮は自然と、それこそひょひょいとできてしまうもの。
いざ実行にあたって必要なのは、常々「弱みを補う」術を模索していること。

「強みを磨く」のは、機会獲得のためのアドバルーン的な意味合いが、ことCGM全盛の今の時代では強いのではないか?

よく「強みを磨きぬくこと」の重要性が語られることが多いけど、それだけでは不十分。
むしろ、「強みを磨く」ことを「嫌なことから逃げること」と混同しているケースもしばしば見受けられる。
何らかの一職業人であるためには、最低限のツールセットというか、期待されている見識と良識というものもある。
全てをできるようにする必要はないし、「なんでもできます」と思っているよりは自分の凹凸を知っておいた方がよいけど、
凹を凹のままにしておくことが許容されている、わけではない。
もちろん、自分一人で解決することがマストでもなく、“何らかの手段でカバー”していければ良い。

なんか最後迷子になったっぽいけど、今日はこんな感じで。
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