から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

第83回アカデミー賞 結果と感想

2011-02-28 16:49:49 | 映画
1年間待った、今年のアカデミー賞が終了した。

WOWOWで5時間半ひたすら観る。
(番組は終盤険悪なムードに。。。)

まずは結果。

作品賞 英国王のスピーチ
監督賞 トム・フーパー(英国王のスピーチ)!!(驚
主演男優賞 コリン・ファース(英国王のスピーチ)
主演女優賞 ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)
助演男優賞 クリスチャン・ベール(ザ・ファイター)
助演女優賞 メリッサ・レオ(ザ・ファイター)
脚本賞 英国王のスピーチ
脚色賞 ソーシャル・ネットワーク
撮影賞 インセプション
編集賞 ソーシャル・ネットワーク

俳優賞はゴールデン・グローブの結果そのままで例年以上に順当。
まあ、言い方を返れば4名のパフォーマンスが図抜けて評価されていたのだろう。
票集め騒動のメリッサ・レオも結局普通に選ばれたな。

また、脚本賞に「英国王~」、脚色賞に「ソーシャル~」、
技術系の賞に「インセプション」と予想とおり、かつ納得の結果になった。

しか~し一方、他部門に異変があった。

作品賞に「英国王のスピーチ」が選ばれたのは、個人的に嬉しい結果となったが、
監督賞まで「英国王~」のトム・フーパーが獲るとはかなりの想定外。
監督賞はフィンチャーでしょ!?と、私も思ったが、
WOWOW番組内もゲスト(2名)がそれで若干終盤怒りだした(笑)
番組内のゲストは「監督賞」と「作品賞」、どちらかでも「ソーシャル~」が入っておくべき!
という話で「こんな保守的じゃ、今後のオスカーが憂える」とまで言っていた。
(来年も続くであろう番組を考え、必死にフォローするカビラとクリステルが面白かった)

「英国王のスピーチ」は決して保守的な映画ではないし、
その完成度、素直に楽しめる映画として、作品賞は当然だと思う。
(去年はアバターが獲れなかったけど。。。。)

私はフーパー、フィンチャーともに監督賞に値する手腕を発揮したと考えるが、
フーパーはまだ若いんだし、フィンチャーのこれまでの功績を加味して選ばれるべきと考えていた。
しかし、結果はフーパー。。。
フィンチャーってアカデミー賞会員に嫌われてるのだろうか??
フィンチャーが今後いじけて、アカデミー賞に顔を出さなくなることを懸念する。
ノーランなんて、「ダークナイト」でも「インセプション」でもノミネートすらされていないんだし。

受賞結果は以上で、受賞式の内容について==

とんだ肩透かしだ。つまんない!!

司会のジェームズ・フランコとアン・ハサウェイのキャスティングは
若く新鮮で彼らのコメントも彼ららしくてよかったけど、
受賞式中の彼らへの演出が何もない。。。
2人のパフォーマンスに期待していたが、アン・ハサウェイがちょっと歌って、
ジェームズ・フランコが女装で登場しただけ。。。そりゃねーよ。
作品賞候補の作品映像の中に彼らが出現して小芝居をうったくらい。

唯一変えたのがエンディングで、なぜか子どもの合唱団が来て歌った。
「未来は彼らに」「将来は明るいぞ」的な雰囲気を出したかったのだろうが
なんとも絞まりのない印象で、格式のある受賞式に水を差したよう。

また、アカデミー賞授賞式はその年の映画を振り返る重要な式典でもある。
作品の紹介が、ノミネート作品だけに絞られたのもホント残念だ。

やはり、第81回の受賞式は最高だった。
ビル・コンドン、プロデュースのもと、
ホスト、ヒュー・ジャックマンの至極のパフォーマンス。
1年間の主要な作品を彼が歌って踊って紹介する冒頭、
中盤に彼を主役にすえた豪華なミュージカル劇。
そして、過去の受賞者が、ノミネーターたち一人ひとりを称え、
紹介する演出も感動的だった。。。。

今年の授賞式の内容で唯一よかったのは、
スピルバーグの作品賞を発表するときのスピーチ。

「これから発表する作品は『ゴッドファーザー』や『●●(名作)』の仲間入りをします。
 そして呼ばれなかった作品は『レイジングブル』や『卒業』の仲間入りをします。」

つまり、選ばれても選ばれなくても、ノミネートされるだけでも素晴らしく、
名作の仲間入りをするということ。

大きな拍手が会場から沸いた。
ホントそのとおり。さすがスピルバーグだ。

よかったのは、そのぐらいか。

来年はもう少し考えてほしい。
おそらく視聴率また下がるよ。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英国王のスピーチ 【感想】

2011-02-28 02:06:33 | 映画
私の1年間の映画決算(振り返り)日は、ずっとアカデミー賞の日を境としている。
なので、私の中で今年の映画は今日(昨日)までである。

今年の締めくくりに選んだ映画が、
「英国王のスピーチ」。

そして、本作は文句なしに(ラスト1日で。。。)
今年のマイベスト1映画となった。

本作の話は、あのイギリスのエリザベス女王のお父さんであった、
実在の人物、英国王ジョージ6世の話だ。

彼は吃音症(どもり)に悩んでいて、国のトップとして国民に「伝える力」を持てない。

そんな彼の吃音症を矯正するオーストラリア人治療師、ライオネルとの身分を越えた友情の物語。
そして、彼と妻(揺るぎない愛で支える王妃エリザベス)と子どもたちとの家族愛の物語。
そしてそして、大きな宿命を背負った1人の人間が、自己解放により成長を遂げていく物語。

脚本がよいとか、演出がよいとか、演技がよいとか、
本作においてはそれが全て突出したレベルにあり、前提にあるかのようなので、
あまり個々に分析したくないが、

それでもやはりキャスティングについては声を大にして言及すべきと思う。

ジョージ6世演じるコリン・ファース
ライオネル演じるジェフリー・ラッシュ
ジョージ6世の妻、王妃エリザベス演じるヘレナ・ボナム=カーター

素晴らしい。スタンディングオベーションだ(拍手)。

中でもコリン・ファースのパフォーマンスが絶対的。
映画で巧い演技を見せる役者は沢山いるけど、
本作の彼は観る者の心を震わすのだ。すごい次元だと思う、

今年のオスカー主演は彼にロックオンだ。

本作は抜群のユーモアと感動に満ちた至福の映画。

泣かせる映画ではないのだろうけど、
気持ちを揺さぶられ、その振動で知らないうちに涙が溢れる。
上映時間中、ふと我に帰るとホッペがビショビショになってる不思議な感覚。
これがホントに感動するってことなんだろうな~

今年の私の最高傑作。

次はいつ観にいこうかな。。

今日のアカデミー賞作品賞、
予想、WANTSともに
「英国王のスピーチ」だ。

【100点】 (^O^)/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第83回アカデミー賞 勝手に予想【助演男優賞/助演女優賞】

2011-02-28 00:59:03 | 映画
いよいよ今日、第83回アカデミー賞授賞式の日になってしまった。

昨日に続き、休出。
日曜日に終電で家に帰宅っておかしいわ。
眠すぎる。。。。

時間もなく、眠いため、
不本意ながら、オスカー助演の男女両方まとめて
予想することにしよう。。。

◆助演男優賞
クリスチャン・ベール(ザ・ファイター)
ジョン・ホークス(Winter's Bone)
ジェレミー・レナー(ザ・タウン)
マーク・ラファロ(キッズ・オールライト)
ジェフリー・ラッシュ(英国王のスピーチ)

今日会社行く前、朝一に英国王のスピーチを観たので、
ジェフリー・ラッシュにWANTSが若干なびいているが、
やはりクリスチャン・ベールに獲ってほしい。
予想としても彼は堅いだろう。
彼は本当に素晴らしい役者なのだが、これが初ノミネートになるというのが結構驚き。
「ダークナイト」では何かとジョーカー役のヒース・レジャーにフォーカスされるが、
彼なしにバットマンの成功は確実になかった。
「バットマン・ビギンズ」から始まった新生バットマンの伝説は
彼がキャラクターに強い信念と品格、研ぎ澄まされた肉体を与えたからこそ始まった。
「3時10分、決断のとき」(傑作西部劇!)の名演も忘れがたい。。。
今回、対象作で惜しむらくもノミネーションから漏れてしまった、
共演のマーク・ウォルバーグの分まで受賞してほしい。

【助演男優賞予想】
「クリスチャン・ベール」

◆助演女優賞
エイミー・アダムス(ザ・ファイター)
ヘレナ・ボナム=カーター(英国王のスピーチ)
メリッサ・レオ(ザ・ファイター)
ヘイリー・ステインフェルド(トゥルー・グリット)
ジャッキー・ウィーヴァー(Animal Kingdom)

私は個人的にエイミー・アダムスのファンである。
「魔法にかけられて」ではベタなお姫様役に真っ向から対峙し、楽しく演じきり、
「ジュリー&ジュリア」では現代の頑張るリアルな女子像を、軽やかに演じた。
彼女は「ダウト」以来の2回目のノミネート。「ダウト」の尼僧ほっかぶり最高に可愛かったな。
今回の対象作「ザ・ファイター」では、従来のガールズキャラから脱却した、
新たな役に挑戦し、賞賛されているという。。。早く観たい。

私のWANTSはおととし「フローズン・リバー」でオスカーを逃した、
メリッサ・レオであったが、先日ニュースで彼女が自費で自らの票集めの活動をしていたことを知り、
それを聞いて、熱が冷めてしまった。。。。

今回、主演のコリン・ファース、助演のジェフリー・ラッシュとあわせて、
「英国王のスピーチ」でノミネートされた、ヘレナ・ボナム=カーター。
1作品で3人もノミネートされるのって無駄に多くないか??
とちょっと思ってたが、昨日、本作を見て大大納得。
近年、アリス~や、ハリポタとかで尖がった役(ちょっとふざけた役)の
印象が強い彼女であったが、彼女を初めて観た「鳩の翼」と同様、
真面目な役をやっても、超一流なのだ。
「英国王~」での彼女のキャラクター、本当に素敵だった。

予想という部分では、堅いと思われていたメリッサ・レオが
この直前で票集め事件が起きてから、アカデミー会員の反感を買ったようで、
まったく見えなくなってしまった。。。

「ピアノ・レッスン」のアナ・パキンみたいに
子役のヘイリー・ステインフェルド(トゥルー・グリット)が
シレっと獲ってしまう可能性も大いにありそうだ。

うん、難しい。。。

ここは現時点の自分のWANTSに倣い、

【助演女優賞予想】
「ヘレナ・ボナム=カーター」

あと8時間後か。
オスカー楽しみだ。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする