から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

ブレードランナー 【感想】

2017-10-30 23:00:00 | 映画


ブレードランナーの続編公開の前に復習。見るのは5回目くらいで自前のBDのなかで一番見ているタイトル。
毎回、見るたびに思うのは、脚本の優劣で語られがちな昨今の映画において、本作についてはストーリーのうねりよりも「ブレードランナー」という映像世界に浸ることが最大の醍醐味だ。舞台は2019年の設定なので、今から2年後の話である。あと2年で、映画のように車が空を飛ぶなんてことはないだろうな、とか、現在のテクノロジーとの比較をいろいろ気にしながら見る。映画は、主人公の「ブレードランナー」よりも人間によって生み出され、利用される運命である「レプリカント」たちのアイデンティティにスポットを当てる。レプリカントたちが人間にとって害敵である経緯は映像として流れることはなく、登場するレプリカントたちは、一方的にブレードランナーに標的にされる。まるで弱いものイジメにも似ていて、レプリカントを倒すことに高揚しない。ここが本作の魅力でもあり、行き場のない思いが暗く霧がかった近未来の光景に漂うようだ。個人的には、主人公のデッカードよりも、愛に目覚める「レイチェル」や、哀しみの「ロイ」の魅力が頭に残る。一度、大きなスクリーンで見てみたい映画の1本。
【75点】



※続編の「ブレードランナー 2049」、素晴らしかったな。。。激しく余韻。
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